7月13日(土曜)曇り
朝、チビBに顔をペタペタされ起こされる。しらばっくれていたら顔にオムツを乗せられた。爆笑するチビB。
そんな目覚め。
「保育園、おやすみ?」とチビAが聞いてくる。「そうだよ。」という胸が痛む。本日は私が地方遠征の日。
今日は次女の吹奏楽初発表日でもある。しかし参加出来ず。見たい。
ひとまず、チビAを長女に預け、チビBのみ定期通院に連れて行くタスク。
帰宅後、身支度をし、秘書小澤と11時半過ぎに出発。いざ篠島へ。
東名高速がかなり混んでいる。師崎港からのフェリー出発時刻は17時25分。さてどうなるか。
長い静岡を抜けて愛知に入った時点で16時を過ぎていたので、フェリー行きは断念。渡島の手段を高速船に切り替える。
篠島到着。民宿からのお迎え、有り難く。
雨模様。
去年は家族でやって来て、花火大会も見れ、翌日の船団パレードも素晴らしかった。聞けば例年通りそれらの催しは行うという。
ひとまず、荷ほどきをして島メシ。普通の居酒屋に入り、地元の雰囲気を味わう。
民宿に戻ると食堂で宴会。他の泊まり客の方々、民宿のご家族としばし飲む。
子どもがどこからか蝉の幼虫を拾ってきたので、網戸にくっつけておく。すると間もなく羽化が始まった。皆でそれを観賞。「生命の神秘BAR」状態。
落下しそうになるのを周りが救出しようと手を差し伸べるも、地元の漁師が「触ったらいかん。」と。今度は「自然の厳しさBAR」状態。
途中、ずぶ濡れの酔った若者が突然「ケンカ売られた、ケンカ売られた。」とうわごとを言いながらやってきた。そしてまた去っていった。
きょとん。
かと思うとまた一時間後、さらにずぶ濡れの状態でやって来て、今度は自分のカバンを丁寧に食堂に置き、「やってやる…やってやる…」と。これはどうしたことか。
彼は地元の若い衆らしく、民宿の方々は「放っとけばいい。」と軽くいなすのだが。両親にでも伝えたらと提案すれば…
「親に言っても、あそこは親も酔っ払とるでな。」
と笑っている。篠島よ…
結局、見かねた宿の娘さんが一喝。宿の前でウロウロしている若者に「うぉら!さっきからおまえは何を言っとるだ!」。さらに、たまたま通りかかった車に耳をつまんでそのまま叩き込んだ。
狐につままれたとはこのことか。
あの車はなんだったのか?知り合いなのか?何故あのドラマティックなグッドタイミングでやってこれたのか?
「ったく、やる気もねえくせに、アイツは酔うとああなるだで!ほんとしょうがねえ奴だわ、ガハハ!」
と娘さん。
小澤を目を見合わせ、しばし笑いが止まらなくなった。なんだこれ?
篠島は深い…。
ふと見ると、蝉が完全に羽化し終わっていた。
初日終了。明日は本番。