6月13日(木曜)晴れ
ツインズ送り、妻と。
昼、ブロードウェイミュージカルの名作「ピピン」を観劇する。
今年の3月に行ったオトネタでミュージカルネタをやったのだが、それ以来、本物のミュージカルを見てみようという気分に。
今までは食わず嫌いで、見たこともないのになんとなく遠ざけていたが、例えネタでも実際にやってみると「これ、面白いかも!」と。ミュージカルほど嘘っぽいものもないわけで、現実とかけ離れたその嘘を、まるで嘘でないかのように成立させることがどれほどのことか。その真髄を覗いてみたい。
渋谷ヒカリエのシアターOrbは、平日の昼間にもかかわらずごった返し。小綺麗にした女性客がほとんどで、これも知らなかっただけでひとつの「文化」と知る。
アクロバットや、イリュージョンを駆使した演出も素晴らしいが、自分的には生演奏の贅沢さが最高だった。さらに照明の力がそこに加わると倍増する。役者の歌やお芝居すらも一部分であり、それら全てが重なり合って作られている総合芸術なのだなと痛感。変な言い方だが、カット割りしたり、編集したりする映像の方が卑怯なんじゃ?と一瞬勘違いしたくなるほど。
城田優さんの身体的な説得力に舌を巻いた。大きくてしなやかな身体というのはそれだけで目を惹く。それが動く動く、歌う歌う。
宮澤エマさんのコメディエンヌぶりも素晴らしい。中尾ミエさんの身体技芸にも唸った。
ストーリーテラーとしてのクリスタル・ケイさんの振る舞い、身のこなし、肩周りの筋肉、歌心、クールなルックス…異形の美ここに極まれり。
二重構造的な見せ方なのでやや複雑なストーリーなのだけれど、どうして、まったく気にならない。目を奪われるままに見ていさえすれば、心は最高のポイントに連れて行ってくれるのだった。
そして、ラストシーン。
ネタバレになるといけないのでこれ以上は語らない。
とにかく控えめに言っても最高、控えたくないのでこうして書き留めておくことにした。ちなみにこの裏に宣伝協力の実態も無し。ただただ、今までミュージカルを低く見積もっていた自分に反省した。
お金の使い方としても、1800円で映画に行く気軽さも良いけれど、一万からの金を使ってミュージカルを見に行くのも良いもんだ。
ヒカリエ地下で買い物。
帰りにそのままツインズお迎え。
帰宅後、溜まった事務処理&宿題物。
晩めし、ヒカリエ地下街で買った惣菜類など。