政治に関心が無いわけではありませんが、あまりそのような事はこういったSNSに書くものではないと思っているので今まで書いてきませんでしたし、今回の日記以降もそう書くことも無いと思いますが、先日Podcastで「とある番組」を聞いていて、思うところがあったので書いてみようと決意しました。
(五十肩が良くなりつつある、という事も大きく起因しています:笑)

26日(月曜日)に放送されたラジオ番組「たまむすび」の「おもしろい大人」というコーナーでのお話です。
この日のゲストはコラムニストの小田嶋 隆さんでした。
この小田嶋さんのおっしゃっている事が共感できましたし、本当に私の胸に刺さりました。
小田嶋さんはこの番組でどんな事をおっしゃっていたのかを要約してみたいと思います。
今、日本が窮地に立たされている事件「日本人 人質事件」に関してこのようにおっしゃってました。

「私自身、色々と思う事が無いわけではないですが、こういう風に感じました・こういう風に思いましたという事を、この手の事件について専門家でもないのに言っちゃう事が、そのままテロリストの思う壺になっちゃうと言う事をわかった上で発言しなければならないと思うと、言うべき事はあまりないんですよ。」

「それで国論が二分して、こうするべきだ・ああするべきだって混乱して、外務省なにやってんだ!安倍さんダメじゃないか!などという話になったりすると、それってテロリストの狙ったそのものじゃないですか。ですから政権批判って、事件が解決して、色々わかった後で改めて、ところであの時あれはどういう事だったのかとか議論が起こることもあるかも知れませんが、まだ今は、とりあえず静観すると言うか、あまり多くの事は言わないほうが正解のような気がします。」

「たとえばバーなどで、アレはひどいよねとか、テロはこうだから、と言うのは良いと思うんだけど、SNSみたいな場所で俺はこう思う・ああ思うとか言ってると、特に匿名でやっていると極端な意見のほうがリツィートされがちというか、評判が良いんですよ。今私が言ったようなどっちつかずのぬるま湯的な意見はツイッターとかではウケないんです。
そんなのどんどん突っ込んで行けだとか、イチもニもなくさっさと身代金を払うべきだとか、そういう<べきだ>のような強い言葉を言った方がウケがいい。で、そういう意見がさも 世の大勢(たいせい) であるように、一瞬あぁいう処にいると見えるから、そこは一歩引かないといけないのではないでしょうか。」

「こういうひどい事があると、人間は誰かに責任をかぶせたくなるものなんですよ。だけど実はこういう事って天災に似ていると言うか、要するに悪いのは全部、テロリストなわけです。で、ただそのテロリストが悪い事はもちろんとして、じゃあその前にできる事はなかったのか?とか、これこれこういう事だったから付込まれたのではないか?あるいは被害者に自己責任を求めるとか、そういう意見、議論って出てきがちなんだけど、それは<セカンドレイプ>って言葉があって・・・
あんまり私、この言葉に大賛成って訳でもないのですが、一理あるなと思うのは、
ある女性が性犯罪の被害者になった時に、もちろんそれは犯人が100%悪い訳で、女性の責任は一片も無いんですけど、でもこういう時に<あんな時間に女の子が一人で歩いているからいけないんだ>とか<そんな狙われるような格好をしているからいけないんだ>というような意見や議論が出る事がある。そういう被害者に責任を求めるというような意見・議論が<セカンドレイプ>と呼ばれ、そのレイプ被害者を更にもう一度責めるようなヒドイ意見だと言われているんですよ。
今回のテロリストの件について、自ら行って捕まったのは自業自得じゃないかって、自己責任だろって、言葉が出ていますよね。でもそれってこのセカンドレイプにかなり近いものだと思うわけです。」

「これは日本に限った話ではないと思うんですけど、日本のツイッター文化みたいな中では、コラージュと呼ばれるものがあって、今回だとあの公表された実際の写真を元にして、画像をいじって顔を挿げ替えたり、手に持っているものを変えたり、文字を変えて一コマ漫画のようにして笑える話に仕立て上げるという、それを<クソコラ>(クソなコラージュ)と呼んでいますけど、そういうのをアップする人がいました。
あのシェルリーエブドの話じゃないですけど、そういう事を笑うブラックユーモアがちょっと洒落ているというか、あるいはすごく洒落にならない事を洒落にする俺達ってカッコイイじゃんという文化があるっちゅっちゃぁあるんですよ。
匿名でいろんなものを投稿している人達って、いかに洒落にならない事を言うか とか、いかに残酷な事を言ったかが<その人間の度量の大きさ>みたいな事だと仲間内で受け取られていると言う、、、まぁ、とんだ勘違いをしています。」

「先ほど、自己責任って言葉が出ましたけど、自分が仮に危険な目に合った時に、他人のせいにするなよという本人の心構えの話であって、何かがあったときに国は助けないよ、という意味じゃあないんですよ。それは自業自得みたいな話になっていますけど、責任って言う言葉はね、他人がとるから責任だってことがあるでしょ?
国って国民の命を守っているから国家である訳で、国家が国民の命の責任を持たないなんてことは、国である意味がないって事でしょう?
という事は、自己責任を問うことと根本的に矛盾していると思うんです。」

~~~~~~~~以上、時間にして7~8分のお話でしたが、
私はセカンドレイプという言葉を知って衝撃を受けました。
あぁ、私もSNSなんかに書いてはいませんが、自業自得ではないかなぁ、なんて心の中で思った事も度々ありました。ごめんなさいごめんなさい!
また、まったく推奨などしませんが、ついついニュースコラムなどから「クソコラ」と呼ばれているものに行きつき、それを見てよくこんなの思いつくなぁと感心&笑ってしまった自分を恥ずかしく思いました。

この番組のナビゲーターのAさんは「週末にこんな意見も出ていましたよ。」と言っていました。
「自己責任という言葉がたくさん出ていました。あんな危険な地域に自ら行ったんだから仕方ないだろう、という意見も多数出ているけれど、それじゃあなぜ、そこが危険な場所だとみんな知っているのでしょう?ジャーナリス
トがいるから、取材する人がいるからじゃないですか?ってことなんですよね。」

なるほど・・・。

この番組は私にいろんなことを教えてくれた気がします。
情勢はわかりませんが、無事を祈って静観するしか私にできる事はなさそうです。