朝7時45分UNRWAフィリップ・ラザリーニ事務局長を招いて国際協力調査会でのヒアリングを行いました。前回の訪日は10月7日。日本とUNRWAの70周年を祝うイベントが日本では開催されていました。その時には、このような情勢になるとは誰も想像していませんでした。
ラザリーニ事務局長によると、過去4年間で世界の紛争で亡くなった人の数より、この4ヶ月でガザで亡くなったこども達の数の方が多い、とのこと。国際司法裁判所(ICJ)は28日、イスラエルに対し基本的な食料を遅滞なく届けるために必要かつ効果的な措置を講じるよう全会一致で命じてもいます。
UNRWAの改革案について、透明性を高めることやドナー国と情報共有することなど、事務局長より具体的なアクションプランについてお話をいただきました。また日本は、支援がいかなるテロ活動にも使われないことを確認する必要があり、日本が独自に求めている資金の流れのトレース、日本人スタッフによるプロジェクトの管理やモニタリングへの関与、WPSへのコミットメント、進捗状況の報告などにも触れ、国連憲章、国連の原則に基づいて運営されることをご説明いただきました。
平和へのプロセスに投資をしていくことで地域に希望があることを見せていかなければ、恐怖と憎しみの連鎖を断ち切ることはできない」という言葉が印象的でした。
国際協力調査会では、深刻な人道危機を深く憂慮し、適正性・透明性を確認した上でUNRWAへの資金拠出の一時停止を解除することを提言しました。