益益PT2回目。MEJ渋谷健司理事長より「民間主導の医療の国際展開MExx構想」についてお話をうかがいました。保険医療(ヘルスケア・バイオ)をコアな輸出産業にできないか。既に世界の時価総額トップ企業にはトヨタを超えるグローバル企業が並び始めている現状を見据えてヒアリングを行いました。

産業としてのグローバルヘルスを考えMEJではパートナーを各国に作るネットワークを作っています。たとえば台湾、ベトナム、インド、インドネシアでアジア健康構想、健康経営などを進めることで、内視鏡、AI診断、X線、病院経営など日本企業の製品やサービスをマスターしてもらうことが可能になります。アウトバウンドで関係を構築し現地の病院や医療機関でのボトルネックを共に解消していくこと、その先に現地の患者さんを日本で受け入れるというインバウンドに繋がっていく構想にも触れていただきました。

Eight Roads Ventures香本慎一郎パートナーからはグローバルでヘルスケア及びテクノロジー投資を行うベンチャーキャピタルの視点からの講演をいただきました。国内スタートアップのグローバル進出、日本発の技術を海外でスタートアップ化するサポートを行っていますが、海外ヘルスケア事業で成功するためのエッセンスも解説いただきました。

日本のハイスペック製品は多くの国にとっては価格高ではあるものの、早く治ることで一人当たりの治療費用が抑えられるといった利益(Value-based)が共有される価格メカニズムを働かせられるか、医師・医療機関にインセンティブを与られる仕組みを構築できているか、などプロダウトアウトからデマンドプルに転換させていく実例もご紹介いただきました。現地のUIUXを見極め収益の出る仕組みを引き続き研究します。