「『人への投資』は教育への支援 難民キャンプでみた教育支援」として、海外視察報告会を開催しました。岸田総理が教育チャンピョンに任命されたのは20229月。日本が世界へ貢献する分野としては、グローバルヘルス・医療も良く挙げられますが、教育・こどもというテーマも今後益々重要になってきます。「紛争・災害下の教育機会の確保の観点も踏まえて、引き続き協力に推進」という文言は改訂開発協力大綱にも記載されています。

山本左近衆議院議員と共に私が訪問したウガンダの報告のみならず、バングラデシュを訪問された谷合正明参議院議員、平木大作参議院議員のお話も伺いました。

バングラデシュでは、ミャンマーとの国境沿いにあるコックスバザールにロヒンギャ難民が100万人弱生活しています。ウガンダと異なり難民は就労はできず、帰還を目指している為現地の言語ではなくビルマ語でミャンマーの教育を受けています。JICAの協力で作られた教科書も使われています。難民キャンプが作られた当初は同情があったものの、時間の経過と共にホストコミュニティに不満や不安が増大していく、という厳しい状況についてもお話がありました。ただロヒンギャ難民がミャンマーに帰ることができるのか、未来への希望の道をいかに繋げるのかは課題です。

バングラデシュでは「学校給食はリーダーシップ教育」と日本の学校教育を評価する声もあったそうで、ウガンダとの違いも学びましたし、日本として外務省のみならず文科省や農林水産省など省庁横断での取り組みを進めることの重要性も実感しました。

今「緊急下」は常態化しています。複合的長期化する緊急下の難民支援に欠かせないのは「教育」です。難民キャンプでも赤ちゃんが生まれていますし、UNHCRが示す難民・国内避難民の数は1億人を超えています。日本が共催する「グローバル難民フォーラム(GRF)」で日本政府の存在感をしっかり発揮することも求められていると思います。