新東名高速道路の全面開通は2027年度に計画が延びています。25kmの新秦野IC~新御殿場IC間が最後の未開通区間として残っていますので、山北町議会議員のみなさまと現場視察に行きました。

地形的には山と谷の連続ですが、赤坂トンネルは昨年貫通し、皆瀬川橋も順調、静岡県側は貫通準備が整っています。

一方で2.9キロの高松トンネルのうち完成したのは1400メートル、先月9メートル、今月6メートルとスピードを上げるのは難しく、最新の技術をもってしても難工事であるため安全に工事を進めています。

中津川橋の様子はバーチャルで見せていただきました。窓の機能を持つ「バタフライウェブ」を活用して、外の景色が見られるトンネルになっています。

実際の高松トンネルでは毎分2トンの水が出ている様子も視察しました。水を含むとあっという間に溶けてしまうような石が落ちきていますので、固めながら工事を進めていかなければならないことが良く分かりました。

さらに、3D設計の技術やドローン測量、マシーンガイダンスなどICT技術の活用によるiコンストラクションの現場も見せて頂きました。危険箇所の予測をデータから行ったり、事前に死角となる箇所からの確認をVRで行ったりと、DXが進んでいます。

人材確保の難しさをDXで補いつつ、現場で人が作業を丁寧に積み重ねて下さっている様子にも触れた視察となりました。

4 年半後の完成が楽しみです。