全国学力・学習状況調査の詳細結果が発表されました。英語の正答率に課題がある点は気になっていたのですが、「授業で自分の考えや気持ちを英語で書く活動をした」と答えている生徒は自分の考えを英語で書く問題の正解率が高く、授業で行っていないと「無回答」が多いという傾向が見えてきました。これは、スピーチやプレゼンテーションの授業についても同じ事が言えます。

小学生と中学生に興味深い違いもありました。「将来、積極的に英語を使うような生活をしたり職業に就いたりしたいと思いますか」「英語の勉強は大切だと思いますか」「外国の人と友達になったり、外国のことについてもっと知ったりしてみたいと思いますか」「日本やあなたが住んでいる地域のことについて、外国の人にもっと知ってもらいたいと思いますか」といった質問全てについて、小学生の方がより積極的な答えを示したのです。中学生になると英語や外国についての関心が薄れてしまっているとしたら残念なことです。

家庭学習においてICT機器を活用して英語の学習に取り組んでいる頻度が高い中学校生徒の方が「英語の授業の内容はよく分かる」「英語の勉強は好き」と答えている傾向が見られるので、ここがヒントになるかもしれません。

ICT機器を「ほぼ毎日」活用している割合は昨年度より約7ポイント増加しています。「毎日持ち帰って毎日利用させている」小学校は18.7%、中学校は23.5%です。「時々持ち帰って、時々利用させている」学校が多いようですが、この傾向の変化にも注目していきたいと思っています。