ウガンダ共和国を訪問します。日本よりやや小さい面積に約4,725万人が住んでおり、絶滅の危機に瀕しているマウンテン・ゴリラが生息している国としても知られています。アフリカ諸国の中で在任期間が最も長いムセベニ大統領の下で、難民の受け入れを積極的に実施しています。独立時には旧ソ連から支援を受けるなどロシアとの歴史的繋がりが強く、エンテベ空港の拡張工事等で中国の影響力が増大している、とも言われています。

日本としては、ウガンダとウクライナ情勢や中露を含む国際情勢について意見交換を実施し、G7議長国・日本としての関与を続けること、難民の包摂的な支援へ向けた協力も進めることが重要だと考えています。ウガンダにいる難民の数は約153万人と言われていますが、受け入れの背景にはウガンダも又難民を生み出していた歴史があったからではないか、と指摘する人もいます。

日本はウガンダに海外協力隊を派遣して22年目となり、ウガンダ国会ではJICAによる支援への謝意表明決議も採択されています。アフリカにおける食料安全保障の確保は喫緊の課題であり、日本が多くの開発資金を拠出した「ネリカ米(ねりかまい)」にも注目しています。New Rice for Africa(アフリカのための新しい米)とも呼ばれ、害虫に強いアフリカ米と収量の多いアジア米を交配して作られた年2回の収穫が可能な「アフリカの希望」です。林外務大臣もこの夏訪問されたことからもウガンダの重要性は伝わってきます。

今回は"Save the Children""ECW"の子供・教育ミッションになります。AU議連のメンバーとしてアフリカ訪問を重ねてきましたが、ウガンダでアフリカ9カ国目となります。現場視察ら関係者との意見交換を予定しています。