多重構造になっている建設業界の中小企業におけるDXについて、中小企業DXPTでヒアリングしました。アプリ開発など進んでいるものの元請向けのサービスが多く、大工さん、左官屋さん、設備、内装など現場で使えるものは少ないのが現実です。事務作業にかけられているのは31%、一日2.5時間となっていることから、職人さんや事務職の方が便利になるように、とソフト開発したのがクラフトバンク株式会社です。使いやすいさを重視したことで紙で行ってきた勤怠・日報、ホワイトボードで管理してきた業務が改善されDXに繋がっています。


小柳建設株式会社からは、担当者がファイルを管理する属人的な組織から、見える化する文化へと変革していった話をヒアリングしました。遠隔臨場での竣工検査、3Dのデータを設計事務所と共有すること(MR)や、現場代理人による写真での判断なども進んでいます。さらに業務改革によって残業時間が2時間を切り賞与を増やすことにも成功した、ごりごりDXを進めることで建設業が「K:かっこいい」職場になってきている、という前向きな事例を聞き、勇気づけられる思いでした。