あけましておめでとうございます。

小田原は晴天に恵まれ、晴れやかに新しい年を迎えることができました。これも、地元の神社の氏子の皆さんがしめ縄を飾り、綺麗に境内を整え、地域を支えて下さっているお陰と感謝です。

お正月は家族や仲間と食卓を囲む方もいらっしゃると思います。元日にとっておきの器を使われることもあるかもしれません。

小田原漆器の振興も兼ねて私は「漆=japan研究会」に入っています。「伝統的工芸品の振興に関する法律」に基づき国が指定する伝統的工芸品(236品目)のうち、漆器は23品目あり、神奈川県からは小田原漆器と鎌倉彫が指定されています。

勉強会では、林野庁、文化庁、経済産業省より説明を受けますが、ウルシ林造成等に活用可能な予算(漆の植栽・播種(はしゅ)施肥など)はあるものの、ウルシ個体間でも漆滲出(しんしゅつ)量には差異が見られるなど、漆(JAPAN)を維持するのも簡単ではありません。2021年2月のデータによると、伝統工芸士3730人のうち漆器職人は423人(うち漆塗職人は192人)です。

子供の頃から地元で作られる漆器を身近に使っていくことを目指し、給食食器への活用を進めている自治体もあります。また、漆樹液と間伐材の木粉だけで作られた新しい成形材料「サスティーモ」はメガネのフレームや医療用のディスプレイにも活用されています。製造過程で発生する二酸化炭素排出量もプラスチックと比べて80%削減されるなど持続可能な材として注目されています。

サステナビリティ(持続可能な社会)、ウェルビーイング(心豊かな暮らし)、それを支えるイノベーション、を意識して本年も政策立案を進めて参ります。