「こども国会」にオンラインで参加しました。日本若者協議会の大学一年生のスタッフが企画し、52名が参加しました。9歳から15歳、半分が小学生でしたが、3つのテーマで積極的に意見交換し政策提言をしてくれました。プレゼン資料を作るのも、オンラインで発表するのもお手のものです。
一つ目のテーマは脱炭素。ライドシェア、サイクルシェアからセグウェイや電動キックボードの活用まで具対的な提言を取りまとめてくれました。自転車の安全教育をするならば、雪が降り始める季節の前の方が事故防止につながる、などデータ分析も緻密で、自転車ロードの拡充も求められました。モビリティシフトには推進策だけでなく、街中への乗り入れの規制など抑制策も効果があるのではないか、といった意見も披露されました。
二つ目のテーマは共生社会について。SNSは「人を傷つけることになる」といった観点からヘイトスピーチなど不適切な投稿について考えていることを伝えてくれました。教材を使って授業でSNSについて学ぶこと、を提言してくれましたが、こども達の間で既に問題意識が持たれていることを感じています。更に移民、難民の課題についても、文化の理解や生活支援についてなど真正面から考えて発表してくれました。日本語を母語としないこども達への教育支援なども話してくれましたが、学校生活の中からの気づきや学びもあるのかもしれません。
三つ目のテーマは教育。もっと小さい頃から世界の人と交流する機会を作ってほしい、という意見もありました。オンラインが当たり前のツールになってきている証拠だと思います。更には、30〜35人学級ではなく20〜25人学級の方が良い、という提言や、先生たちが残業で疲れていて、私たちの教育の質が上がらない、教員のワークライフバランスを考えるべき、という現場からも声も。みんなが授業に参加できるような工夫、プレゼンの機会を増やす授業、自宅でもタブレットを持って帰られるようにする方針、個性を認めてもらえる学校など、個別具体的に提言してくれました。自らの意見をしっかり述べる姿を大変心強く感じました。