今日は衆議院の内閣委員会が開催されました。国会は閉会しましたが、その期間に審議が止まってしまうことのないよう、委員会の閉会中審査という制度があります。

閉中審査では、ワクチン接種の日程感などについても各党から質問が行われました。また酒類の取引停止依頼の事務連絡が行われたこと等、厳しい質疑が相次ぎました。私自身も、街の酒屋さんを守る国会議員の会のメンバーでもあり、まさに地元でも悲痛な声をたくさん伺ってきましたし、撤回はされましたが、打つべき手ではなかったと考えています。一方で、酒類販売事業者に対しては、地方創生臨時交付金による支援が行われているところではありますが、今回、売り上げ減少の要件の緩和と上限額の上乗せが行われることになりましたので、こうしたことも同時に丁寧にお伝えしていきたいと思っています。

 

ワクチンの接種スピードについては、私も地元から連日多くのご指摘を受けてまいりました。昨晩は若い期数の仲間を集めて、河野大臣とオンライン会議を開催し、現場の状況をお伝えし、市長町長からの質問には私から責任を持ってお答えを戻しているところです。

712日の公表データでは、総接種回数は 6,000 万回を超え、少なくとも 1回の接種を受けた方は約 30%となっており、65 歳以上の高齢者に限れば約 76%1回の接種を受けています。これはひとえに、現場自治体、医師会はじめ医療従事者、関係者のご努力の賜物といえます。感謝しています。

 

国の責任である、ワクチンの確保については、合計すると22万回分となり、希望する国民全てにワクチン接種をするのに充分な量となります。しかし、いつ、どれ位、それぞれの基礎自治体に届くのか、を正確に示しきれずいました。現在、第11クールの割当量を公開したところですので、それぞれ確認いただき、都道府県とも連携いただくようお願いしているところです。

 

何より、自治体の皆様にお伝えできていなかったと反省しているのは、ファイザー社のワクチンは、6月末までには1億回分輸入されていますが、7月から9月にかけて、7000万回分ほぼ均等に輸入されるので、毎月およそ2300万回分となるということでした。その計算のもとに、接種数を注視しておかねばなりませんでした。自治体によっては全国換算で一日あたり150万回から200万回 にも及ぶスピードで接種が進んでいるところがありましたが、感染拡大を防止するためにはワクチン接種率を高めることが重要であるという認識のもと、一日でも早く接種を終了した方が良いだろうとの考えで、皆様には頑張って走っていただいてきました。本来であれば、このペースでは国全体として供給スケジュールを上回っていくことに事前に気付くべきでしたが、それができず、適切なタイミングでお伝えできなかったことを反省しています。

 

今後ですが、一つの考え方として、今ある在庫も含め、とにかく尽きるまでハイペースのまま打ち続けて無くなったら次の配送まで待つ、という方法をとることもあり得ますが、できるだけワクチン不足を発生させないように、コンスタントに接種を行うには、全国換算で一日あたり120万回程度のペースを目処に最適化していただくことになります。

なお住民票とは別の市町村のかかりつけ医で接種されたケースも多々あります。例えばA市の人口割りでワクチンを配分してもらっても、隣りのB市の人たちがA市の病院で接種しているケースではA市は不足し、B市は割り当てより多く接種できている傾向にあります。こうした差がどれくらいであるかについては都道府県に報告が入っているので、次回のワクチン配分の際、考慮してもらうことになっています。自治体の担当者、住民の皆様には大変ご負担をお掛けしますが、今後も地元と国の間に入り調整する役割を果たしてまいります。