スリランカの社会福祉・第一次産業省と国連人口基金主催による「高齢化に関するハイレベル政策対話」にて、日本の事例を紹介する為招かれ、スリランカに行ってきました。
ダヤ・ガマゲ社会福祉・第一次産業大臣による挨拶に続き、パネルディスカッションでは、マレーシアの事例を紹介する為招かれた大学教授、スリランカの国会議員、エコノミストらと共に議論に参加しました。
高齢社会先進国の日本の経験を取り入れようという意識が高く、たくさんの質問が寄せられました。
私からは、高齢化をポジティブに捉えて、アクティブシニアを増やしていくことなど、葉っぱビジネスの事例も含めてお話しました。健康長寿をいかにのばしていくか、テクノロジーの活用について、といった質問や、定年制の考え方や女性の役割と介護サービスについてなど活発な意見交換がなされました。スリランカでは、介護は自宅で、という考え方も根強いようですが、デイサービスの政策については議論を始めているところ、とのこと。
どの国であっても地域コミュニティの重要性は同じだと感じました。
パネルを終えて視察へ。スリランカは地政学的重要性が高く、2015年に就任したシリセーナ大統領は、前政権時代の過度な中国依存を見直し、日印中等との均衡の取れた関係構築を目指していることからも注視すべき国と考えてきました。伝統的な親日国でもあり1980年代から円借款によりジャヤコンテナターミナルを整備するなど、深い関わりを持ってきました。
海上物流の玄関口であり、大きな可能性を秘めているスリランカ・コロンボ港とコロンボドックヤードも見てきました。
オノミチドックヤードなど日本の技術と安全管理で新しい船を造ったり、修理をしたりしている現場です。現地社員の研修も行います。
最近では、コロンボにソマリア沖海賊対処の海上自衛隊艦船が寄港する事も多く、2017年には護衛艦いずもが寄港しています。
スリランカというと、日本人にとっては紅茶、ゴム、縫製業、観光のイメージが強いですが、今後ますます重要になってくる国として意識していかねばならないと思います。