今回の西アフリカミッションは5泊9日で3カ国まわります。うち機中泊が3日です。2カ国目、トーゴに入りました。
トーゴの人口は761万人、農業がGDPの40%、労働人口の70%を占めます。主要外貨獲得源は、リン鉱石、セメント、綿、コーヒー、カカオなど。国際価格、為替レートによって外貨収益が大きく影響を受ける脆弱な経済と言えます。
空港より宿舎まで白バイの先導により移動。バイクの利用率が高そうです。
海が見えてきました。海賊に襲われないように船が沖留めしています。50キロの海岸線が広がっている、一見綺麗なビーチですが、危険なので近寄らないこと、との注意事項が伝達されました。置き引きなどの犯罪に巻き込まれる事があるそうです。
ニャシンベ大統領は2005年から3回連続当選した大統領ですが、1967年以来の長期政権であった前エヤデマ大統領の息子なので、ニャシンベ一家による50年以上に及ぶ支配が続いていることになります。空港にも大統領の名前がつき、改修には中国の支援も入っています。
大統領はTICAD5にも6にも参加をした知日派で、大統領ご本人からも東日本大震災の被災地を訪問された時のお話がありました。大統領との面会や写真撮影は厳格に制限されていて、残念ながら手元に写真はありません。TICAD7に来られた時に再会できるかもしれません。
これまでロメ港を起点に内陸国へと繋がる回廊の開発により、国内及び域内の開発を促進してきました。井戸による給水なども日本が支援してきましたが、港と橋は日本の協力による大きな事業です。
バルキ商業・民間セクター促進大臣からは、食糧援助や教育、保健分野での協力への感謝の言葉もありました。トーゴの女性たちは、外でも家でもよく働きますが、勉強を続ける事も促している所だそうです。ABEイニシアティブにはこれまで3名、今年も2名参加予定です。
トーゴの課題としては、公的債務及び経常赤字の削減と、徴税能力の向上による歳入増、があげられます。ドゥセ外務・協力・アフリカ統合大臣とも面会しましたが、今週末から中国出張だとか。まだ外務大臣に訪日歴が無いのが残念です。