徳島県2箇所目の視察地は神山町。前任の小泉進次郎前政務官が「町の将来にとって必要と思われる職種を逆指名する(パン屋さん開業しませんか?)(ウェブデザイナーさんいらっしゃい!)町」として紹介した場所です。多様な働き方が実現できるビジネスチャンスもあります。
1999年に町のコンセプトを「文化・芸術」と決め、2002年、芸術家が移住するようになり、2008年、逆指名制度ワークインレジデンスで起業家が移住するようになり、2010年、IT・デザイン・映像のサテライトオフィスができ、2013年、ピザ屋などサービス産業ができ、農業が活性化し、フレンチビストロができ、町の人がワインを語るようになる。といった事が本当に起きた町です。農業をなんとかしなきゃ、と最初に考えがちですが、実は最後に本丸が動いた、というシナリオ。
「神山塾」では人材育成事業として6カ月の求職支援訓練をしていますが、20代後半から30代前半が集うのでサテライトオフィスでの雇用、移住、そしてカップル誕生にまで繋がったというお話を聞きました。
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3Dプリンターを使ったクリエイターが子供達に直接指導をしたり、放課後遊びに来る子供達をおじいちゃん、おばあちゃんが迎えに来て仕事の雰囲気を知ってくれたり、特別なケアを必要としている方の為に靴型を取る3D技術が使われる事になり、靴屋さんが町の中で開業されることになったり、創造性を持った人が又人を呼ぶ連鎖と循環の実践が印象的でした。
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オフィスの向かい側にできた、宿泊施設「WEEK」の建築家はその世界での登竜門でもあるヴェネチアにも出展することになったそうで、温かい空間の中で地元の皆さんと一緒にお夕飯を食べる大テーブルもありました。株主になった町民には夕食や宿泊のご優待がついています。
最後の視察地「えんがわ」ではサテライトオフィスはITに限らず展開できるのでは、という可能性を聞かせて頂きました。
日帰り徳島ではありましたが、さすが同僚の中西祐介参議院議員、財務政務官(ホームページはこちら)のオススメだけあって、有意義な視察となりました。