語り残したこと | はだしカンパニー

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いらっしゃいませ。こんにちは☆ 作家、成田名璃子(なりた なりこ)のブログです。はだしカンパニーという屋号名で、コピーライターも兼業中。作品へのご感想について、辛辣なご意見の場合、涙で視界がくもりお返事が打てない場合もあります。

先日、母校の学生さんたちの前で
職業についてパネルディスカッションをする機会を
与えていただきました。

私はいい加減な学生だったので、
何となく作家になりたいなと留学先の公園で思いつき、
でも作家は難しそうだからコピーライターになろうかなと
上から目線でこれまた思いつき、
なんの下調べもしないままに就職活動を実行しようとしていました。

二年間もヨーロッパをふらふらとしていたせいで、
かなり思考が世界ふれあい町歩き(NHKの素晴らしい番組です)的な
ぽかぽか病にかかっていたのかもしれません。

最後にいたのはイギリスでですが、
公園の芝生は青々としていて空は晴れ、蜘蛛の巣が美しく光っていて、
とてもあと一ヶ月で日本へ戻り、残り64単位を取りながら
就職活動をするのだという実感がわきませんでした。

そんなわけで、帰国すると同時に、
親が聞いたら泣くような適当な就職活動を経て
最初の広告制作会社に拾ってもらいました。
今思えば、幸運だったとしか言いようがありません。


そんな私なので、これから就職しようとか、
将来を真面目に考えようとして授業に参加する学生さんたちに
きちんとした就職活動のことなど伝えられるはずもありません。
就職してからも、前線でハアハア徹夜ばっかりしていたので、
広告業界のことだって徹夜のことしか語れません(涙)
徹夜多かったけど楽しかったよ、と、
小学生の作文みたいなことしか伝えられませんでした。

ほんとに申し訳ありませんでした!


ただ、ただですよ。
これだけは伝えたいという想いが、あの日私の中にはあって、
学生さんたちにはお伝えしたつもりなのですが、
話し下手のせいで上手く言葉にできた自信がありません。
そんなわけで、もう一度補足を加えながら、
ここでお話させていただきたいと思います。
学生さんたちだけではなく、
かなえたい夢や将来がある方、就職した後の自分に悩むみなさんにも
お伝えしたいことでもあります。


どうして作家になれたのですか?
ある学生さんから、そんな質問をいただきました。

強くイメージしつづけたからです。
私はそんな風に答えました。

でも、なりたいものが作家じゃなくても良いのです。

私は●●になりたい。
その●●を見つけることがとても大切だと思います。


私には、●●がない。
●●を見つけるのが難しい。
そういう人もいるかもしれません。
その時は、
私は●●を見つけた!
そんな自分をイメージしてみることをお勧めします。


それから、もう一つ、しっかりとイメージしていただきいことがあります。
それは、働くこと=楽しいこと、というイメージです。

どうせ働かなくちゃいけないから、働く。
働かないと、生きていけないから働く。
生活のための仕事だから、少々辛くてもつまらなくても、
仕方なく働いていかなくちゃいけない。

そういうイメージを、働く前から持っている方はいませんか?
でも、良く考えてみてください。
それって、本当にあなたの考えでしょうか?
テレビや雑誌、もしくは身近な大人たちから刷り込まれた、
外界からのネガティブなイメージじゃないでしょうか?

私がなぜ、イメージすることをこんなにもくどく
お伝えしたいかというと。
イメージって現実を形作るくらい、強い力を持っていると
体感しているからなのです。

たとえば、「赤いもの」と頭の中でイメージしてから
今あなたがいる空間を見回すとします。
紙袋、ぬいぐるみ、バッグの模様……。
漠然と空間に身を置いて見ているだけでは目に入らなかった「赤いもの」が、
きっちりと意識の中に入ってくると思います。

人生も、同じだと思うのです。
私は、●●になりたい! なりたい●●を見つけた!
そう意識するだけで、自然と目に入ってくるものがあるはずです。
それはおそらく、今まで「●●が見つからない」とぼやいていた時には
決して目に入らなかったものではないでしょうか。

大丈夫、強くイメージしつづけていれば、
きっと●●を見つけた自分になることができるし、
そうしたら、次のステップとして
●●になった自分をイメージしていけばいいのです。


夢を叶える、なりたいものを見つける。
それはとても漠然としたことのように聞こえますが、
こんな風に漸次的に明確化していくことができる。
成功することって、別に魔法でも特別なことでも何でもないんだと思います。

「赤いもの!」とイメージすると
赤いものが目に入ってきやすくなるのと同じくらい、
成功するとイメージすると
成功につながるものが目に入ってきやすくなるという
そんな単純で明快なことなのだと思います。


前にこのブログでも書きましたが、
「失敗したらどうしようと恐れていると心配どおりに失敗しちゃうよね」
というと、そういうことあるよね、と沢山の人が頷いてくれるのですが……。
「夢が叶ったらすっごい楽しいって妄想してたらホントに叶った!」
というと、それはその人が特別だからだよ、とか、運が良かったんだよ、と
途端に自分事じゃなく、誰か特別なひとの事になっちゃうのは残念なことです。

でも、失敗と成功、ベクトルの向きが違うだけで、
どちらも、強くイメージしたことがほんとになったっていうだけの事。

だからですよ。

みなさん、働くこと=楽しいこと、
そんなイメージをしっかりと持って、
世のネガティブな情報に惑わされず、
楽しい就職を実現していただきたいです。

あと、講義中でも少し触れましたが、
どうしても心がネガティブになってしまうときは
私は●●が見つかった。とか、
気持ちが落ちつくまでノートに書いたほうがマシです。
ノートに書くと、とっても意識が明確になってブレにくくなりますよ。
ブレにくいということは、叶いやすいってことだと思います。
飛行機が着陸するときに、誘導灯が煌々ときらめいていると
迷いなく着陸できる。書くって、そんな効果があるのだと思います。



うわー、すごーく長くなってしまった……。

二十歳前後のみなさんは、とてもきらきらしていて、
そこに座っているだけで、お一人おひとりが星のようでした。
みなさんの●●が見つかって、きっと叶うように
心からお祈りしています!!

そうそう、あんなに良い授業と素敵な教授がいて、
みなさんは幸せものですよ~^^いいなあ!
あの場に参加させていただけて、とても光栄でした☆
ありがとうございました!!

成田名璃子