たかい たかい | はだしカンパニー

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いらっしゃいませ。こんにちは☆ 作家、成田名璃子(なりた なりこ)のブログです。はだしカンパニーという屋号名で、コピーライターも兼業中。作品へのご感想について、辛辣なご意見の場合、涙で視界がくもりお返事が打てない場合もあります。

あまりの眠さに、久しぶりのブログ更新記事をアップすることに♪

先日は電撃小説大賞の授賞式がありました。
今年は大賞がお二人。

そして、そのうちのお一人(女性)は
メディアワークス文庫からの出版になるとのこと。
メディアワークス文庫賞の受賞者も女性で、
同期に男性受賞者しかいない私は
ふんがふんがしながらすり寄っていきました。

きもくてすみませんでした。

大賞の女性は、年齢も近く、
若かりし頃に親しんだ文庫や好きな作家さんも一緒で
すっごく嬉しかったです。

え?コバルト?
新井素子さん?氷室冴子さん?藤本ひとみさん?
みたいな。

少女だったあの頃、私の本棚は、
コバルトの青とエックスのピンクで埋め尽くされていました。

実家のソファにうずくまり、親に買ってもらった本を
何も聞こえないくらい没頭して読みふける。
なんて幸せな時代!!

早生まれだった私は、クラスのみんなより発達も遅くて
小学校の高学年になるまで
みんなと同じようには同じことができませんでした。
どうしてもワンテンポ遅れるんですよ。
子供の頃の半年とか一年って、ものすごい差になるのですよね。
でも当時はそんなことはわからないから、
何となく人生がうまくいっていないムードだけを
まだ自我もふわふわとした心でぼんやりと感じとっていました。
でも、あの頃から、本を読むのだけは早かったよ!

小学校一年生のいちばん最初の国語の教科書。
大きな真新しい本のページを開くと、
気球にのった親子のイラストがあって、
「たかい たかい」
と平仮名で大きく書いてありました。

あの木造の校舎、格子窓から広がる田園と岩木山。
残酷な子供社会の中でもこころは自由で、
空想はどこまでも野山を駆け巡り、
ページの中の言葉みたいに、
たかい たかい と言いながら
ひろい空やそこに飛ぶとんびたちと
一体になっていた気がします。