声楽家(ソプラノ)・声楽講師の緒方麻紀です。
横浜で、音大受験生や大人の方へ向けた声楽レッスンを行っています。
私自身、「声が小さい」「本番でうまく歌えない」と悩んできたからこそ、
同じような悩みを抱えている方へ、
学んできたこと、そして現在学んでいることをシェアしています♪
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『感覚』ではなく『根拠』のあるメソッド
(うたうからだ学®・音声教育学)
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「力を抜いて」と言われて、困ったことはありませんか?
自分なりに力を抜いているのに、「違う」と言われる。
「もっと楽に」と言われても、その“楽”が分からない。
実はこれ、多くの方が同じところでつまずいています。
「力を抜く」とは何か?
〜“楽にできる”状態の正体〜
「力を抜いて」
歌に限らず、楽器やスポーツのレッスンでも、よく言われる言葉です。
また最近では、Youtube等にupされているボイトレ動画で
「楽に歌えます」
「楽な発声で」
といった言葉も、よく見かけるようになりました。
「リラックスして」
なんて言われることもありますよね。
ですがこれらの言葉に、戸惑ったことはありませんか?
自分なりに力を抜いてみても、
「まだ力が入っている」と言われる。
「もっと開放して!」と言われても、
それってどうやって再現するの?と感じてしまう。
そもそも「力を抜く」という感覚自体、
人によって違うものだと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
■「力を抜く」とは何か
まず大前提として、
「力を抜く」「楽にする」=脱力することではありません。
例えば、私たちは普段「歩く」ことを、特に意識せずラクに行えています。
「座る」ことも同じです。
ですが、もし完全に脱力してしまったらどうなるでしょうか。
歩くことはできませんし、
椅子に座ることすらできず、崩れ落ちてしまいますよね。
つまり、
👉 “ラクにできている状態”でも、筋肉はきちんと働いている
ということです。
■「楽にできる」はどうやって生まれる?
赤ちゃんが初めて立つとき、そして歩くとき。
最初は筋力も足りず、思うように体を動かせません。
何度も転びます。
自転車も同じです。
最初はバランスが取れず、うまく進めない。
でも、何度も練習していくうちに、
・必要な筋肉がつき
・必要な動きができるようになり
・脳と神経がその動きを覚える
そしてある時、
👉 “バランスが取れる”瞬間が来る
すると、
👉 「あれ?ラクにできる」
と感じるようになります。
ここで大切なのは、
👉 筋肉・筋力を使っていく → バランスが取れる → 楽に感じる
という流れです。
■「力が抜けている状態」の正体
ここがとても重要です。
「力が抜けている状態」とは、筋肉を使っていない状態ではありません。
むしろ、
👉 必要な筋肉が働き、全体のバランスが取れている状態
のことです。
だからこそ、
・無駄な力みがなく
・スムーズに動けて
・結果として“楽に感じる”
のです。
■「楽にやろう」とすると、遠回りになる
ここで一つ注意したいことがあります。
「楽にやろう」と意識するほど、
うまくいかないことが多いのです。
なぜなら、
👉 “楽”は結果だからです。
本来身につけるべき筋肉や動きを通らずに、
「楽にやろう」としてしまうと、
結果、遠回りになってしまいます。
■歌うことは“特別な動き”
歌うことも同じです。
私たちの体にとって、一番大切な機能は「生きること」。
なので、生きていくために必要な動きができれば、体はそれで十分なのです。
「歌うこと」は、体にとっては二の次の、いわば“特別な行為”。
そのため、歌に必要な筋肉は、日常生活ではあまり使われていないことも多くあります。
私自身、14歳で声楽を始め、音大の声楽科を卒業し、これまで歌ってきましたが、
恥ずかしながら「歌うための筋肉が全然なかったな」と感じることがあります。
一般的な声楽や歌のレッスンでは、感覚的な指導が多く、
「筋肉」の話を具体的にされる先生は、実はあまり多くありません。
また、いわゆる“天才”と呼ばれる方々は、もともとその筋肉が備わっていることも多く、
ご本人もそれに気づいていない場合があります。
だからこそ、その部分に触れられる機会が少ないのです。
■上手な人ほど「楽」に感じている理由
歌が上手な方は、
👉 必要な筋肉を無意識に使うことができていて
👉 全体のバランスが取れている
その結果として、
👉 「楽に歌える」と感じているのです。
■まとめ
「力が抜けている」「楽」とは、
・脱力することではなく
・必要な筋肉が働き
・適切に筋力を使い
・バランスが取れた状態
👉その結果として、“楽に感じる”状態です。
もし「力を抜いて」と言われて困っている方は、
👉 “何を抜くか”ではなく、“何を使うか”に目を向けてみてください。
そこが分かると、「力を抜く」という言葉が、
ぐっと現実的なものに変わっていきます。
では実際に、
・どこの筋肉を使えばよいのか
・どのように鍛えていけばよいのか
具体的な方法を、レッスンでお伝えしています。
もし、
「力を抜く」が分からない
「楽に歌うってどういうこと?」と感じている方は、
ぜひ一度ご相談ください。
感覚だけに頼らず、
身体の仕組みから一つひとつ整理しながら、
“再現できる発声”を一緒に作っていきましょう![]()
緒方麻紀![]()
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