前回のおさらい。
よーやくココ
閣下に見送られながらよーやっと鞍馬エイドを出発。
時刻にして15時15分。
関門まで1時間もないという想定外のギリギリです。
こっからゴールまでは残り13キロ。
しかもロードの下り基調。
確か昨年はこの時点で「あとたった13キロか」という気持ちが強く、惜しみなくペースを上げていきましたが、今年は真逆の「まだ13キロもあるんかい(シロメ)」とその天文学的数値に震えました。
正直ここで自分でも驚くくらい、ダメフラグが立ってましてね。
誤解を恐れずにいうなれば、それはこの先の全てのレースにおいて、負けつづけることもいとわないなどと思えるほど。
ここ十数年ずーっと走り続けてきて、ウルトラも何度も経験してきて、こだわっていた「完走」とか「頑張ること」とかその美学とか。もうすべてがどーでもよくなって、
それは、こころのどっかで人に「すごい」と思われたいという、自分の卑しさからくるものだったと、
いや、それがすべてではないまでも、そんな部分があったろう自分に、なんだか急にうんざりしてしまいまして。
もー、そんなんどーだっていい!
あたしゃ心の弱い人間なんだ!
「DNFでした、てへぺろ」上等!
と、やる気も戦意もすべて喪失、そう思った瞬間ロードの下り基調だというのに、ぱったりと歩き出しちゃいまして。
そうして、横を走っている電車を見つけてDNFポイントをきょろきょろ。あれ乗って帰ればすぐに戻れる、瀕死ゴリラだってきっと喜んでくれるキリッ
すでにゴールしてダウンしてた人
そうして、歩きながら駅を探し、だがしかしそう願うほどに見つかんねえ!
そうこうしている間に、あるってても疲れることに気が付き、仕方ねえ少し走るかと思っていると次のエイドが。
ここまで来ると残り10キロ
ますますゴールが近くなっており、
ますますDNFしにくいじゃねーか!
「もうすぐ鴨川だよ~」という言葉にそっからあるっては走り、走っては歩くを繰り返しながら鴨川へ。
とゆーのもね
実はずーっとトイレに行きたくてですね(しらんがな)
最後に行ったのは二ノ谷エイド。鞍馬あたりで行こうかなと思いつつ、すっかり忘れて出発してしまい、次のこの市原エイドに期待するも、少し離れたローソンがトイレポイントとな!
もうその数十m寄り道するのも無理なんだよなーと、思ったところで「鴨川」ワード。おそらく河川敷にはトイレの一つあるだろうと、観念して進むことに。
ただ、この「もうすぐ」てのがぜんぜんもうすぐじゃなくて、ぜんぜん鴨川が見えてこねー!
誰だ!もうすぐとか言ったやつ!トイレもちっとも見えて来やしねー!とうんざりしながら進んでいくとようやく見えてきた鴨川、そしてそのまま河川敷に降りると、左上にトイレらしき建物が。
お、おう、そこにあったのか!
だがしかし、この階段を上っていくのはしんどいでござる。
もう少し手前のとこがあったらそっちでピットインするでござる
と、うっかりスルーしてしまい、どーせ次のトイレで足止めを食らうなら、そこまであるって進もうと決めるも、またしてもぜんぜんトイレが見えてこねー!(そればっか)
とうとう最後のエイドまでたどり着き、
そこには残り5キロの表示が。
えーーー!
鴨川入った時点で残り5キロじゃないのーー??
(とたぶん皆思っていたはず)
これまた果てしなく遠くつづく鴨川を、トイレを探しつつまたあるったり走ったり。
いつものウルトラであれば、残りたった5キロ。
ウィニングランだ!と感慨深く走るところ今回はそんな気持ちは一ミリもなく。
そうして残り1キロとなったとき、時計を見ると10時間48分。
やっべーこのままあるってるとサブ11も逃しちまう
ただ、その1キロもそのときのわたしには長すぎてですね。1キロはむり…とシロメで呟き半分あるって半分走る作戦?に。
もうこのへんはみんな同じ感じで、抜いた人に抜かされ抜かされた人を抜きながら、ラスト200m!という掛け声に押されるようにみんなダッシュ。
手前で回復した瀕死ゴリラに出迎えられ、
よちよちとゴール。
もーなんも出ねええええ
二回目の鯖街道ウルトラマラソン、ぎりぎりサブ11でフィニッシュです。