さて、今週末に迫った鯖街道。
今年も本サバと言われる鬼コースをゆるりと走って参ります(て昨日も聞いたとか言わない)
初めて走ったのは昨年のこと。
そっから二年連続でエントリ。
ええ、その面白さが忘れられなくてですね。
たいていのウルトラは、二度と走らねえ!!としばらくは自分の愚かさを呪い、その思い出が美化されるまで時間を要すところ(とうとう美化されなかった野辺山除く)、
この鯖に限っては一切なし。
むしろ昨年のゴール直後から「また来年走りたい!」という気持ちが強く、
それは、昨年エントリを決意した理由が、まさにそのとおりだったということが大きく、
例えば
ロードとトレイルを組み合わせた飽きないコース
ギラギラガチガチしてない雰囲気
京都の鴨川デルタがゴールというシチュエーション
参加賞の美味しすぎるでっかい焼きサバ←
どれをとってもこのうえなく好みで、実際走っても楽しすぎて、わたしのウルトラマラソン人生、ダントツ優勝となりました。
なので、この鯖街道本サバコース。
苦しいことは織り込み済で割と楽しみにしてたんですよね。
そんなわくわくに暗雲立ち込めはじめたのは、耳の手術を受けると決めたあたり。
それまでは、スピードを伴わないレースであれば、ちんたらながら走れるため、出走はしようと考えていたのですが(具体的には富士登山競走はDNS、桃の里とかサバは出走)、手術を受けたらその後の経過が見えない以上、もろもろ怖くなってですね。
そして実際切ってみれば、痛いわ変な音はするわ違和感ハンパねえわ、多摩川走るのもビクビクになっており、これぜってーはしっちゃいけねーやつじゃんww
じっさい、その時点で諦めていました。
でもって周りにもこっそり宣言してました。
「あたしゃ鯖街道走らないでゴザル」
そう腹をくくると、楽になれたのは事実。
考えてみれば、耳がどーのでロングの練習もぜんぜんできてないし(最後30キロ以上走ったのは別大とかw)、それ以前に脳みそにもブレーキがかかっており、
ああ、すまん、冬眠から目覚めたゴリラよ
今年はあたしがムリゲーでゴザル
すまんがひとりで京都を目指しおくんなましと
泣く泣く決意し、
そうして術後、初めての診察に耳鼻科を訪れると、
「何キロ走っても問題なし」
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これはまだ、心底信じてはいないのですが←、だってさ、健康な人間でさえ不健康な体になってしまうウルトラに、もろ手を挙げて走ってきていいよ、なんていうドクターがいるなどとww
まあ、おそらくその言葉の真意は「これまでその人本人がやってきたことに支障は出ない」ということなんだろうと推測され、
まいんち20キロ走ってきたならそれもできるし
まいねんウルトラ走ってるなら問題ないし
なにをするにも「手術」は関係ない
そんなまさかの診断をもらい、え、コレわたし走れちゃうの?とめんたま飛び出たのが先週の事。
走っていいとか言われても
わたし走れるだけの体力あんのか??
とはいえ、一度は諦めたものが再び手にできたのだから。
伸るか反るかは伸る一択で。
伸ってから反ることになってもそれはそれ。
ようやくその決心をつけました。
昨年の自分を振り返ると、サバはドーピングリウマチの薬の投与と重なり絶好調に走れた時期だったんですよね。
最後まで5分半で押せて9時間半切れて。
ロードも山も気持ちよく走れて。
そんなこともあり美化されすぎた昨年に比べ、今年は瀕死で京都を目指すシロメな未来しか見えませんが、
進める限り進みつづけ、止まっても休んでもいいから、泥臭くゴールを目指そうとおもいます。
小浜~京都は鴨川までの鯖街道
その昔、本当にここを通って鯖を運んでいたという道
無事にここにたどりつけますように。