気が付くとすっかり月末ですね。
おかげで、ほんとうはアメの週末に向けて、ムチ打つ金曜日のはずですが、本日はキリッキリの業務目白押しのため、体力温存で一時間ぽっきりのBU走に。
体感 キロ5→キロ4
実際 ↓
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ラスト、みずさんとスライドするも、余裕なく軽い会釈で通過。4.'40のくせに塩対応さーせん!(気持ちはキロ4だったんだも)
とにかくバタバタで過ぎて行く10月。
9月のまとめもしてないことは忘れる←
◆◆◆
そんな本日は久しぶりに、スーツ着用でお仕事へ。
厚手のトレンチを着ていくか悩み、昨夜天気予報さんが'今日は暖かくなる'とおっさっていたことを思い出し、結局、薄手の方をチョイス。
すっげー前に買ったやつで、
何度も断捨離の手にかかり、
それでもクローゼットに鎮座してるやつ。
デザインも古くて、年不相応に短くて、だっせーなと思いつつ、けど、この季節にスーツを着るときは、毎年手にしてしまうという、古びたコート。
それは、手をとおすたびに思い出すことがあって。
思えば、もう20年近く前のこと。
(と書いていて、もう20年も経つんか!とびっくり)
そのとき、わたしは母とよく連れだって横浜へ買い物に行っており、一日中ショッピングを付き合わせ、最後は横浜そごうのafternoonteaでお茶して帰るという、そんないつもの週末のこと、
横浜地下街の(ポルタ)に気に入っていたお店があり、その日も何気なく覗いてたんですね。
で、
あ、このトレンチ、なかなか良くない?
と、言い出したのは、確かにわたしで、
あ、いいね、素敵よ、と、ただ母はそれに同意しただけで、
基本、いつでもわたしの意見を一番優先してくれる母なので、そのときも「いいよ、似合うよ」と言ってくれたので、そこそこの値段はしたけど即買いして、
まあ、正直記憶をたどるとそのお店は、イケメンのにーちゃんを配置するという、オンナココロをくすぐるお店で、
たぶん、そのにーちゃんにも乗せられたんでしょう。
「おじょうさん、お似合いですよ」とか言われていい気になって、買ったんじゃねーかと思うのですが、
買って店出て、3分もしないうちに、「やっぱ、似合わない」と急に思えてきてですね。(アホか)
買うんじゃなかった
これ、やだ、いらない。
それもこれも、おかーやんがいいとかいうからいけないんだ
と、いい年してわたし、母に当たりはじめて、めっちゃぶつくさ言い始めたんですよ。
そしたら、母がね、謝るんですよ。
「ごめんね、ごめんね、おかーやんがお金払うね」
って。
いやー、たぶん、20年経っても鮮明に思い出せるので、それだけ、わたし猛省したんでしょうね。そして母の人の好さに、呆れるほど胸が痛かったんでしょうね。
母、ぜんぜん悪くねーし、なんで謝るんだか、お金出そうとするのか、さーっぱりわからないんですけど、母はそういう人なんです、きっと。
30過ぎても娘は可愛く、
自分の失言が原因だと思い込み、
なんとかなだめようとする親ごころ。
それに比べて、鬼娘のわたしたるや
もちろん、「いいよ、そんなん別にあたし払うし」と、つっけどんに応えて自腹切りましたが(当たり前)
ずーっとね、そのあともね、afternoonteaでお茶してるときも、その後何度買い物に行っても、あのときのことが忘れられなくてですね。
もうぜったいに母を困らせちゃダメだって、あのときの光景を思い出して、固く誓ったのです。
どんなときでもこの人は、絶対的にわたしの味方しちゃうんだって。
そんなことを、このコートを着るたび、必ず思い返します。
あのときの胸の痛さとか、溢れんばかりの母の優しさとか、二人で一緒に買い物してた日々。
ああ、だからこのコートは、結局20年後も捨てられず、ここに鎮座してるんだな。
あのとき、タイマイはたいて良かった。
似合わないけど、買ってよかった。
そして今でも似合わないけど笑、
やっぱり着てしまう一生大事なわたしのコート。