今日も死ぬほど寒かったけど、いつもの通り12キロラン。
走りながら考える、この一年のあれやこれや。
今年もたくさんの仕事をしたなー、と思い返すに一番のことは、つい先日ようやく終わったドハマりだった相続事件。
着手から丸2年。
最初は(依頼人の)お父様の相続だった。
その半年前に亡くなったと言う弟さんの相続も一緒にという話から、
揉め出した妹さんが調停をおこし、まとまった矢先にその妹さんまで亡くなった。
それと並行して伯父さんの相続もと言われており、それがまた蓋を開けてみれば伯父さんの相続人が、後から後から判明し(配偶者と子供なくして亡くなったので兄弟姉妹に相続がいくケース)、預かり知れない相続人が12人も出てきてしまい。
相続人を探しだし、
連絡を取りたい旨のお手紙を出し、
ときには怪しまれ、ときには罵倒され、
返事をいただけない相続人さんには何度も自宅まで様子を見に行き、
寸でのところでさらに相続人の一人が亡くなり、
気付くと、相続人中、未成年だった子が成人してしまい、
逆に審判は降りていると言っていた未成年者の特別代理人の申し立ては終わっておらず、(未成年者は遺産分割協議には参加できない)
どんどん複雑化していく案件。
一体この案件、何処まで行けば収まるのか、
いつになったら登記申請できるのか。
ゴールの見えないまま丸二年。
ようやく、全ての書類が整い、12月初旬に登記申請、年内ギリギリで登記が完了。
本当に本当に長かった。
この二年、常にそのことでアタマはいっぱい。
どんだけ苦労してると思ってんだぁぁと、誰にともなくいつも感じていたけれど、
最後、権利証を依頼人に渡す時、
『この三年で、父、弟、妹を亡くし、天涯孤独になってしまい、不安の中ここまで一人でやってきました。ようやく、自分に遺された課題をやり終えることができました。これまでありがとうございました。』
男泣きに泣きながら、話す依頼人を見て、「ああ、力になれて良かったな」と、ようやくそこで思えたから。全てが昇華された気がして。
終わりよければ全て良し。
ん、この一年も、あたし結構がんばったよね。
自画自賛しながら、走る多摩川。
2014、仕事納め。
今年も一年、無事に終われることを感謝。