今回の旅もいつもとたがわず、着の身着のままで上陸したため、宮古入りしたその夜から、宿探しが始まりました。
正直、宮古はホテルから民宿から、ドミトリーから幅広い形態の宿があるため、どーにかなるとは踏んでいたんですね。また、宮古の喫茶店は、何故かどこも24時間営業なので、サイアクその辺で時間つぶせるかなと思ってみたり。
まず、宮古島空港でタクシーに乗り、「どこのホテルに行きますか?」というドライバーさんに、決まってないので、適当にホテルのある場所に言ってくださいと頼み、一番最寄のホテル前で降ろしてもらいました。
で、直接交渉。「本日1室空いていますか」「幾らですか」。この二つのみの確認。
一軒目 「ピースアイランド宮古島」 空いてます、一部屋14000円です。・・・・・高っっっ。都内の東横インでも8000円で泊まれるぞ?
二軒目 「ホテルニュー丸勝」 空いてます、一部屋10000円です。・・・・まだ高いな。
三軒目 「ミヤコセントラルホテル」 空いてます。一部屋14000円です。・・・おいおい、逆戻りジャン。
だいたい、20時過ぎに部屋空いてたら、もうナンボでも宿泊客取ったほうがお得なんじゃねーの?というのはこっちの勝手。こんな時間にも全く値引きの姿勢を見せないホテルに、こっちも負けてやんねー、と意味なく抵抗し、ホテルを断念。次の日、9時の船で多良間島に渡るので、寝られりゃいージャンと、今度はドミトリーを選択。一泊1500円/一人からあるこの形態のお宿は、貧乏旅行に心強い見方♪これは、全く何処にあるかわからないため、電話にて捜索。
一軒目 「満室です」
二軒目 「満室です」
三軒目 「満室です」
恐るべし、宮古のゲストハウス。やっべーな、サイアク10000円のホテル丸勝か?とビビリ始めた頃、天の助けが。
四軒目 「一室空いてますよ~」 おっ。やった! お幾らですか? 「一室6000円です」 ・・・・決まり!!
そこで向かった「民宿すかい」さん。繁華街から徒歩15分ほどにある、「民宿」なんですが、行って見ると、一棟のアパートを使った、コンドミニアムという感じ。
【民宿すかい】
で、中はこんな感じ
すっげー広い1LDK。バス・トイレ・キッチン付き。おまけに値引きまでしてもらい、一部屋5500円。ホテルなんかにしなくて良かったよ~♪
オーナーのお母さんは、とっても優しい方で、次の日、チェックアウトした際も、何処に行くの?と港まで送迎してくださいました。宮古でホテルに泊まるより、多分ずっとリーズナブルでずっと快適なこのお宿。とってもオススメです。
二日目。またまた多良間島に渡るなり、宿探し。なんたって、その日泊まるところが見つからなければ、強制的に三時間後の船で宮古に戻らなきゃいけないというので、これは必死。
たまたま、フェリー乗り場で捕まえた乗り合いバスのドライバーさんに、どこか宿泊場所を聞き、安いゲストハウス(大徳商事さん)に案内してもらいました。が、こちら、残念ながら満室。げーっと思うわたしたちに、大徳のオーナーさんが紹介してくれたのが、こちらの「みどりや旅館」。
【みどりや旅館】
こちら、島で貴重な食事処を併設しているため(島でお昼をありつけるのは、ここともう一軒くらいしかないらしい)食事が美味しそうってことで期待♪
中は・・・・六畳一間のいたって普通の民宿。ただ、部屋数の割には、シャワー1つとトイレ2つというのは、混雑時にはちと大変かも。あと、個人的には共同でも良いので冷蔵庫が欲しかった。お部屋でビールが冷やせないのは、かなりのマイナス点
夕食はこんな感じ
これは朝食
これで一泊二食で5000円というのは、妥当かな。探せば、もう少し設備的に良かったり、食事内容が良いところもあるかも知れないけど、紹介してくれた大徳のおじさんが、めっっっちゃ親切な方だったので、その顔を立てる意味でも、まあ良しとします。(ちなみにこの大徳商事さんのゲストハウスは、今密かな人気宿になりつつあります。このオーナーさんの人柄でゲストが集まってくるみたい。納得!)
三日目は、多良間島から戻った足で、そのままフェリーを乗り換えて、今度は伊良部島へ渡りました。
ここも、伊良部到着が17時。宿が取れないとトンボ帰りで宮古に戻ることになるので、フェリーの中で宿探し。
一軒目 「満室です」
二軒目 「満室です」
うーん。やっぱり人気の宿は、このゴールデンウィーク一杯なのね~と落胆した三軒目。「空いてますよ~」と神の声。良かった。これで伊良部泊が決定だ~~
港まで迎えに来てくれたのは、本日のお宿の女将さん。ものすごく上品で、細やかな気配りが、どーも、島んちゅと異なっていたので聞いてみると、実家は東京、田園調布伊良部出身ののダンナさんと大学時代に知り合って、こっちへ嫁にきたという。すごいなー。東京からこの最果ての地にお嫁に来るなんて。ハンパな決意じゃできないよね。しかも、急に旅館の女将になるときたもんだ。人生、何があるかわからないね~。
【ホテルニューいらぶ】
ここは、いたって普通のビジネスホテルといったところで、ちょっと今までにはなかった選択。というのも・・・ここだけの話、先日泊まった民宿で、実はものすごいダニにやられてしまい、首中湿疹がw(おそらく、お宿の枕かと思われる)。それでちょっとメンタル的にやられてしまい、ここはきちんとしたベットで眠りたいと思った次第で・・・。いや、離島の民宿は、こういうところが読めずに怖いですね。
で、これが朝ごはん。500円でこれが出るなら、朝食付きで正解です。
このニューいらぶさん。とにかく、女将さんの人柄がよく、徒歩数分のレンタルショップにも送迎してくれたり、虫さされの薬を丸ごと貸してくれたり、細やかな心遣いが本当に気持ちよいところでした。これで一泊朝食付きで4750円。自分のチョイス的には、ちょっとお高い宿でした。
最終日は、再び宮古へ。取り合えず、宿を取らないと行動が決まらないので、今度はレンタカー屋のお兄さんに送迎の最中に相談。すると、「うちのお店の隣、一泊1000円~って書いてあったな~」と耳寄りな情報が 「決まりだな」
まさしく、宮古島空港近くのマツダレンタカーのすぐ隣にある、「ゲストハウス南海やどかり」さん。
【ゲントハウス南海やどかり】
建物の前で電話をすると、「空いてるよ~」「今行くよ~」とオーナーがものの5分で到着。
通された部屋は、キッチンこそないものの、1DK並みの広さで、バス、トイレ付きの個室。これで一室5000円。多分、とっても安いと思う。同じような設備で、ホテルだともっと狭くて、倍くらい高いもんね。ちょっと、繁華街までは距離があるので、レンタカーの移動でないと、遊びに行くのはキツイけど、空港のすぐ近くなので、翌朝飛行機で帰るときなんかは、すごく便利な立地だと思います。室内もきれいだし、ゲストハウスと言っても、普通のホテル並み。オススメです。
今回も、様々な宿に泊まりましたが、総じていえることは、「ホテルは高い」ということ。もちろん、宮古には、名高い東急リゾートや、高級なシギラベイなんかもありますが、思いっきり贅沢なホテルに泊まらない限りは、絶対、こういう民宿やゲストハウスの方がお得だと思います。もちろん、タオルや歯磨きがついてなかったり、少々シャワーの出が悪いこともありますが、それでも「寝るだけ」なら、広くて安い、こっちの方がオススメです。
ただ、今回、本当に困った、「ダニに噛まれる」事件に関しては、どーしようもないことですね。多分、一般のホテルではあり得ない事態だと思いますが、これも良い経験。これからは、ヤバそうな宿では、枕にタオルを巻いて寝ます。出来ることは自己防衛(笑)(今回のその宿でも、実はヤバそうな伏線はありました。だって、紹介してれた方が電話口で「おばちゃんとこ、まだ宿やってたっけね~?」と聞いていたから。多分、長いこと使われてなかった枕だったんでしょうw)
まあ、こんなことにめげていたら、離島の旅は勤まりません。宿探しは、旅の醍醐味。そのたびに沢山の出会いと、ふれあいがあって、それでまた旅をしたくなるのです。