ロミオとシラノとジュリエット。 | まきおの隠れ宿

まきおの隠れ宿

劇団スタジオライフの牧島進一です。
皆様との交流の場をコソッと増やそうとブログを始めてみました(^_^;)
内容は徒然、不定期更新になると思いますが、
宜しくお願い致します!

「ぬおあ!」

目覚めて枕元の時計を観て、まず驚愕する。12時45分。

昨日は深夜、以前バイトしていた蒲田のお店の飲み会があり、最終的にはそのまま店長の家で何故か朝まで男三人でひたすら大富豪をやるという謎なイベントに突入し、家に帰って寝たのが8時。予定より1時間以上寝てしまった。

「そう言えば、深夜バイトしてた頃はいつもこんな朝だったなぁ」

ふと懐かしく思い出す。仮眠してから稽古、と思い横になると信じられないくらい起きなかったものだ。

とか思い出に耽っている場合ではない。開演は14時だ!


今日は夜から稽古。

昼間はOFFだったので、山﨑さん、海司さん、奥田さんの三人出演中の「ロミオとシラノとジュリエット」を観に中野へ向かう。件の理由でギリギリの到着になってしまったが、逆にしっかり寝たのでいい感じのコンディションで観劇に臨めるのは良い。

とか思っていたら中野に着いたのは開演5分前。さすがにあかんと猛ダッシュでポケットへ。開演前から汗だくだ。周りのお客様に申し訳ないなと思いつつなんとか開演前に滑り込み。

ほどなく開演。
内容はシェイクスピアのロミオとジュリエットを元に、シラノというロミオの親友にスポットを当てたスピンオフ的な作品。国家や家通しの争いや恋物語中心なのは原作に倣っているが、登場人物の設定や、ストーリー進行はほぼオリジナル。

しかも、奥田さんがティボルト、山﨑さんがロレンスというまさかのスタジオライフ版と同キャスト。一瞬うおっと思ったが、同じ人物でありながらスタジオライフ版とは全く違う位置付けで描かれていてそれがまた面白い。ちなまに奥田さんはだいぶオモシロで、山﨑さんはメチャクチャ格好良かった。

そして、海司さんの演じるシラノ。身内ながら圧巻。序盤は「悪ノリか!?」と思わせる「ザ・カイジ」が見え隠れするものの、物語が進むに連れグングン引き込まれていく。改めてその凄さを実感しました。

多分、海司さんに3回くらい泣かされた(笑)

スタジオライフの役者も大活躍のこの作品ですが、ここ最近観た舞台の中でもトップクラスに好きでした。

元々ロミオとジュリエットが好きなのもあるのですが、その人物達がシェイクスピアのそれとは全く違う行動や言動を取るので、それだけでもドキドキするし、ストーリーもオリジナルなので本当に何が起こるかわからない。最期の最期まで、どうなってしまうかわからないロミオとジュリエット。

結末を知っていて観るのが当たり前のシェイクスピア。それが、全く先の展開が解らないという状態になると、こんなにも観ていてドキドキハラハラの作品になる。すごく素敵な舞台でした。

天守も素敵な作品になるよう、稽古頑張らなきゃ!

そんな風にも思いました。