昨日、日本人にはご飯と味噌汁が必要で最高だと書きました。味噌汁の具には、特に根菜類、海草類、芋類を入れると腸内細菌が整います。
あれもこれもと入れる必要はありません。具材は1種類か2種類で十分です。豆腐とネギだけの味噌汁でも良いのですが、腸内細菌改善を考えると、ぜひワカメぐらいは加えたいものです。
ちなみにジャガイモが良くないのは、ジャガイモがナス科の植物で、血糖値の上昇と神経の緊張を引き起こす働きもあるためです。(ちなみに英語では、ジャガイモはpotatoですが、私がお勧めしている芋は、tuberやtaroと呼ばれる芋類です)
明治時代日本中に知られていた食養医にして、陸軍で薬剤監、軍医を勤めた石塚左玄先生という方がおられました。左玄先生は別名「だいこん医者」と呼ばれていましたが、それは左玄先生が極力薬を使わない食養生、あらゆる病気を昆布・蒟蒻・大根・蓮根などで治したためについたあだ名です。
味噌汁の具としてだけではなく、毎日の食事に大根を取り入れるだけで、私達の腸内細菌は著しく整います。
今日は、私がクリニックで患者さん達に日々お勧めしている大根おろしの作り方、大根のレシピ(画像はクックパッドから借用)、子ども達が喜ぶ味噌汁の具(私の伝統食・和食の師にあたる幕内秀夫さんからの引用)、そして風邪薬、胃腸薬、利尿薬としても利用出来る『第一大根湯』と『第二大根湯』をご紹介させて頂きます。
味噌汁とならんで、大根こそが一年中を通じて活用出来る解毒野菜であり、ビタミンCの供給源でもあるのです。特に生の大根おろしの腸内細菌改善作用は著明です。
これから寒さが徐々に増す季節、日々の食卓にぜひ大根を取り入れて、今から風邪に負けない身体、風邪をひいてもすぐ回復できる腸内細菌を手に入れてください。
クリニック光のいずみ院長
自然療法医 石川眞樹夫