あそこは年間指定席(シーズンシート)の設定がプアですから。
球団にとってシーズンシート販売は大きな収益源です。
特にベイスターズの場合は球場広告や飲食売上げを球場に取られてますからなおさらです。
球場というのは、見やすい良い席をシーズンシートに設定して、売れ残りを指定席として売り出すことにしています。
だから人気チームだと、内野席はほとんどシーズンシートのみになってしまいます。
それにシーズンシートの販売席数は、入場者数にプラスして発表することができるので、観客動員の面でもシーズンシートが売れることはダイジなワケです。
ひとつの傍証として、首都圏にある各チームの席種の数と最も高い席の料金を比べてみたいと思います。
シーズンシートの席の種類と金額の設定には一定の傾向があるように思えます。
1.新しくてスタンドが重層的(2F席がある)な球場は席種が多く設定できる。
2.販売力のある球場(球団)は高い料金を設定できる。
席の種類が多ければそれだけ売りやすくなりますしね。
高い料金設定ができるということは、同じ座席でそれだけ売上げも収益も有利になることは言うまでもありません。
・ベイスターズ 席種:5種類(¥415,000)
横浜スタジアムの場合はバックネット裏に2種類、内野に2種類、外野に1種類です。

by 横浜ベイスターズサイト
他球場はどうでしょうか。
・スワローズ 4種類(¥288,750)
・マリーンズ 8種類(¥300,000)
・ライオンズ 2種類(¥682,500)
・ジャイアンツ 12種類(¥1,097,500)
どうでしょう。
西武ドームは2F席が無いので、席のバリエーションはありませんけど、バックネット裏席を4席パックで270万円以上に設定しているので、横浜や千葉、神宮の倍以上の売り上げが確保できる設定にしています。

by ライオンズサイト
それにこのシートには専用駐車場や席までエスコートしてくれる専用スタッフなど「エラそー」な趣向もイッパイ(^_^)/
ワタクシもこのシートで何度か観戦したことがありますけど、一種独特の
「おカネ持ち」
ムードが漂っていました^^;
もっと徹底しているのは東京ドームです。
ここは数列しかないテラス式のシートがあったりするので、席のバリエーションが豊富です。

by ジャイアンツサイト
このテラス式シートは非販売のVIPルームの隣にあって、専用レストランがあったりするので、外野近くの席なのにバックネット裏席よりも高い設定にしています。
ほかにも専用の入口やラウンジなど、こっちも「スペシャル感」イッパイです(^_^)/
千葉も単価はそれなりですけど席のバリエーションは確保していますね。
横浜と神宮は....。
球場が狭くて古いために、特徴のある席もありませんし、金額もそんなに高く設定できていません。
はっきりいって、マーケティング的には何十年もムカシのレベル(>_<)
スワローズはベイスターズと並んで売却のうわさが絶えない経営不安定チームです。
神宮との賃借契約も1年ごとしか許されていません。
ま、横浜なんか今年は結局賃貸契約を結ばないままでしたけど(*_*)
球場がプア=経営が不安定 → 身売り候補チーム
といった図式ができあがっていますね。
DeNAは数年のうちに球場問題にはケリをつけないと、TBSと同じようになってしまうことは目に見えています。
シーズンシートの販売には親会社の努力が必要とされます。
取引先にバーターで買ってもらえる先がほとんどないDeNAはその点でもちょっと不利。
次の機会にはこのヘンのハナシも。