去年の11月からマンションの管理組合の理事を務めています。
最初はずいぶんやる気を出してイロイロと提案したのですが、それらがすべて否決されてからは、ちょっと距離を置いて見る気分でこの1年弱をすごしてきました。
ワタクシはディベートはきちんとしたいタイプ。
でもそれをそのまま打ちだしたら他の理事サンにも嫌がられるし。
今の理事長サンはワタクシの提案を反対して理事長になった弁護士サン(50代後半or60代前半かと)。
またこの方がいかにも弁護士らしい方。
「やらない理由」を作りだすのがとてもうまい。
なにせ弁護士だけに「理屈」は上手い。
ま、時折詭弁っぽいのも見え隠れしますけどね。
なんでもかんでも先送りして、結局去年の役員が打ち出したテーマをそのままこなしただけ。
ちょっと見には重いテーマではありましたけど、敷かれたレールをそのまま歩いていただけ。
あ、定年で退職した「管理人サンの慰労会」はやったっけ(笑)
この理事長サンは大企業の顧問弁護士もされているリッパな方。
でも新しいことをやろうとは決してしない。
カレを見ていて、日本の小さな小さな縮図を見ているような気がしています。
重大な決定に対して責任を負うことをせず、先送りにする。
「やらない理由」を考え付くことは上手。
これって何なんでしょう。
教育なのでしょうか。
戦後まもなくに生まれた彼らの世代。
みずみずしい民主主義教育を受けた世代。
年々豊かになっていくことを実感していた世代。
でもリーダーシップは美徳とはされない。
ヒトの足を引っ張ることは熱心。
昨日まで良かったから明日もきっと良いと単純に信じている世代?
企業においても基本的にはあまり変わらない。
もちろん優秀で、そつなく結果を出すことは求められます。
もっと重要なのは協調性ですけど。
ラインマネージャーでも、実はあまりリーダーシップは求められない。
そつなく、他人から決して疎まれずに目の前の仕事をこなしていく。
ごく一部のヒトを除いて、会社の社会的責任とか、良い市民とかいった視点は見られない。
結果として、優秀だけれど、立ち回りが上手くて、「ボロを出さない」ヒトが上にあがって行きます。
これって...。
若いヒトはそんなオヂサンたちをどんな目で見ているだろう。
「近頃のオヂサンは...。」
とか言われているような気がして。
中途半端な天気の8月の土曜日に、ふとこんなことを考えました。
これから今月の管理組合の理事会に行ってきます。