アクアマリンふくしまは福島県の施設ですけど、財団法人「ふくしま海洋科学館」が指定管理者として運営されています。
指定管理者(wiki)って、たとえば千葉のスタジアムは県の所有だけど、実際の運営はマリーンズがやってるというように、公の施設だけど、運営は民間の視点で柔軟にしようという制度です。
だからスタッフの方々も公務員ではなく、財団の職員という形です。
県とは独立した組織なワケですね。
だから、できるところはみな日頃飼育や教育を担当されているスタッフの方々がご自身で作業をされていました。
blogに詳しいことが記されていました。
2011.6.10 アクアマリンふくしまの復旧日記 「頭が上がりません 」
以下一部をコピペします。
(前略)
アクアマリンを運営する我々の会社、財団法人ふくしま海洋科学館は県の出資する団体ですが、半ば民間企業のようなスタンスで働ける職場です(私が思っているだけかもしれませんが…)。
アクアマリンの建物、敷地は県の所有で、運営団体は指定管理者制度の下、入札で決まります。
ですから、5年に一度行われる入札に負けちゃうと倒産となり、我々職員は路頭に迷うことになります。
(中略)
ですから、今回の復興のためのお金は、実は福島県からはまだ頂いていません。
福島県は原発の影響もあり、水族館に復興費を回す余裕はまだなさそうです。
福島県から復興費がくるのを待っていたら、アクアマリンふくしまはいつまでたっても再開できないで、我々の会社は倒産しちゃいます。
(後略)
アクアマリンふくしまと並ぶいわきの観光スポット「スパリゾート・ハワイアンズ」の再開は早くて10月だそうです。
そんな中、アクアマリンふくしまは地元復興のシンボルという役割も負っています。
2011.6.1 アクアマリンふくしまの復興日記 「ぴっかぴかにしています」
なのに公的支援がほとんどないなんて。
やむを得ない事情はいっぱいあるのでしょうけど。
ここにも、あまり知られていない復旧の現実があるのかなと。
再開したアクアマリンふくしまに行ってみたいと思っています。
またスタッフの方々の笑顔を見たいと思いました。