今日報じられたふたつのニュースを見ていて、ワタクシが思い浮かべた言葉です。
2011.3.23 朝日新聞 「都が乳児のいる家庭に水配布へ 水道水から放射性ヨウ素」
東京都は23日、金町浄水場(葛飾区)の水道水から1キロあたり210ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。
2011.3.23 朝日新聞 「計画停電「23区の住宅地も」 経産相、対象拡大を示唆」
海江田万里経済産業相は23日の記者会見で、現在、東京23区のほとんどが除かれている東京電力の計画停電について「不公平があってはいけない。23区の住宅地も(対象に)できないか、宿題として頭の中で考えている」と述べ、停電の対象地域を広げる考えを示した。
「何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である。」
ご存じのとおり芥川龍之介が自殺直前に記した「 或旧友へ送る手記 」で語られた有名な一節です。
もちろん、水道水にちょっとくらい何かが検出されただけで、乳児だって、飲み続けなければ特に問題にならない程度の量だっていうのは理解しています。
福島のほうれん草や牛乳だって、もし店頭にあれば率先して買い求めるくらいの気持ちはあります。
停電だって、ワタクシのいる世田谷区ではまだ実施されていないだけで、すでに荒川区や足立区や郊外では毎日実施されているワケで。
毎日のように突然停電するといった終戦直後のような状態でないのはわかっています。
でも。
何か妙に不安が。
なんででしょう。
かなり乱暴に想像すると、都民は連日TVで流されている被災地の方々のようになりたくないのかもしれません。
それに、これだけ人口が多い首都圏でもしあのような大震災が起こったらどうしようとか。
想像したくない事態が、日に日に迫ってきていることがほんの少しですけど実感してきているのかもしれません。
今日は特にとりとめがないですね。
だから、 「ぼんやりとした不安」 なのかもしれません。
とりあえず、
すでに被災されている方々の一刻も早い復興を祈りながら、
自分のできる支援を実行しながら、
これから我々に訪れる日々に立ち向かっていくしかありません。