今月は「ソーシャル・ネットワーク」に続く、2本目の映画です。
→ 20011.2.7 #487 ”THE SOCIAL NETWORK”~Facebookとフラタニティ。


公開2日目の土曜日のナイトショー、でもTOHOシネマズ六本木ヒルズでイチバン広いスクリーン7にしてはかなり空席が目立っていましたね。
来週アカデミー賞が発表されたら、グッと客足が伸びるかもしれません。
ストーリーが単純(失礼)で、主人公を応援したくなる映画は見ていて楽しいですね。
映画ですから、ストーリーに出てくる治療法などフィクションの部分も多いそうですけど、それでもとても面白くあっというまの2時間でした。
映画についてはいつもどおりシネマトゥデイからコピペ。
吃音(きつおん)に悩む英国王ジョージ6世が周囲の力を借りながら克服し、国民に愛される王になるまでを描く実話に基づく感動作。
トロント国際映画祭で最高賞を受賞したのを皮切りに、世界各国の映画祭などで話題となっている。
監督は、テレビ映画「エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~」のトム・フーパー。
ジョージ6世を、『シングルマン』のコリン・ファースが演じている。
弱みや欠点を抱えた一人の男の人間ドラマと、実話ならではの味わい深い展開が見どころ。
第二次大戦直前のイギリスという時代背景の中で苦悩するイギリス王の姿を、どうしても日本の皇室を重ね合わせて見てしまいました。
皇太子浩宮には、国王に寄りそうスピーチ矯正の専門家ライオネルのような泣きごとを言える生涯の友人がいるのだろうかと。
もちろん、王の友人になるということは、ひとつ間違えるとロシア皇帝に取りいって帝政ロシア崩壊の原因のひとつとされる怪僧ラスプーチン(wiki)みたいな存在になりがちなので、とても危険な側面もあります。
でもライオネルは賢明にもそのようなことをせずに、王の友人としての役割を果たしました。
でも、階級社会であるイギリスで、平民でしかもオーストラリア出身の人間と国王が親しくするというとはおそらく我々の想像を絶する奇跡的なことだと思います。
なにより、主演のコリン・ファース(Colin Andrew Firth)の演技がすばらしかった!
内面に弱さを抱える世界最大の王国のトップとしての苦しみがよく表現されていました。
ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞したそうですけど、当然なカンジです。
ワタクシと同い年の俳優として、他の作品も見てみたくなりました。