
東京ミッドタウンにあるスルガ銀行"d-labo"サンが毎週開催されているセミナーです。
ワタクシが参加している海の環境NPO"OWS"もトークセッションを開催させていただいたことがあり、スタッフの方ともTwitterをフォローさせていただいたりしています。
このスペースは銀行としてはとても実験的な空間と思います。
なにしろ、サイトに書かれているコンセプトが、
「世界で最初の、必要がなくても行きたくなるような銀行。」
だそうです。
だからでしょうか、ミッドタウンらしいステキな空間です。
OWSで使わせていただいたときの写真です。

ねっ!
この日のセミナーのお題は、
「The New Car Life-クルマとヒトの新たな関係-」
2010年12月に発売した電気自動車(EV=Electric Vehicle)「リーフ(日産サイト・=wiki)」をメインに、
『LEAF』は、人々にどのように受け入れられるのか?
過去とは違う新しい乗り方、ヒトとクルマのあり方そのもの、移動手段という役割以外の存在意義などを考えてみては?
そして技術開発に携わるヒトは、クルマの未来をどう捉えているのか?
『ゼロ・エミッション社会』を目指す先行技術開発の舞台裏から、クルマと地球環境の行く末を読み解く。
以上d-laboサイトからコピペ。
スピーカーは日産自動車でEVを担当されている上田昌則サン。

この写真は日産サイトからお借りました。
うっかりすると、やたら複雑なことになるテーマを、ワタクシでもわかるようにやさしく説明してくださり、知的好奇心を思い切りインスパイアされた?2時間でした。
でもEVについてのワタクシの予備知識はめちゃプアーでした(>_<)
リーフは、だいたい400万円くらいする高いクルマだということと、横浜の追浜工場でマーチなんかと一緒に製造されていることなんかを、セミナーが始まる前にミッドタウンのTSUTAYAで立ち読みしただけみたいな(汗)。
なにしろ上田サンは、日産の代表のひとりとして環境省や東京電力といった関係各機関との調整だけではなく、EVに搭載するバッテリーの国際規格作りをしたり各国政府にEVについてプレゼンに行ったりと、ちょっと聴いただけで忙しさが伝わってくるほどの日本のEVのキーパーソンのおひとりサマ。
このセミナーもホントは先週予定されていたのですけど、彼が突然渡米することになって、この日にリスケされたくらい。
リーフの車体の大きさとかも知らないという予備知識の無さはもうホントに申し訳ない!カンジ。
イエに帰ってサイトでお勉強しました。
そしたら、全長4,445mm×全幅1,770mmとワタクシのゴルフ・ヴァリアントとだいたい同じ大きさ。
ま、バッテリーをしょってる関係で重さは1,520kgとゴルフよりは150kgくらい重いですけど。
リーフはハッチバックなのに、ワゴンボディでかついかにもしっかり作ってそうなゴルフよりもそれだけ重いってことは、バッテリーの存在がかなり大きいものだということがわかります。
EV=ちっちゃいクルマというイメージがあったので、フルサイズに近い大きさだとはちょっとビックリしました。
U.S.で本格的に売るためにもこのくらいの大きさは必要なのでしょうね。
webを漁ってリーフの写真を見っけてきました。


上田サンのプレゼンの中で心の中で思わず「へぇ~」ボタンを押しちゃったのはこの2点。
1/1へぇボタン/バンダイ

¥2,079
Amazon.co.jp
ま、お約束ですから^^;
E.U.では、だいたい15km/Lをボーダーラインにして、 それ以上燃費が悪いクルマ(=CO2をタクサン出す

日本だと、エコカー補助金っていうので去年盛り上がっていましたけど、E.U.では、それの原資に低燃費車からのペナルティを充てているそうな。
まぁ論理的というか、低燃費車撲滅のためには手段を選ばないというか(*_*)
よく各国の自動車メーカーが従ったなと思うほど。
もうひとつは、 EVのバッテリーでイエの電気をまかなう というオハナシ。
なんでも、EVのバッテリーは家庭で使う電力2~3日分のキャパがある。
↓
実はクルマは90%は自宅に停まったまま(これも日産が自分で調べたらしいです) 。
↓
じゃぁ電気代の安い深夜電力で充電して、その電力を昼間家庭で使ってみよう!
ということ。
もちろんまだ構想段階なのですけど、これなら停電したときも家庭で電気が使えます。
クルマとイエとを結びつけた、とってもやわらかい発想が新鮮でした。
日産では、もうこんなEVを使った新しい暮らし方をサイト上でも提案していることを後で知りました。
なんか子供のころに見た未来生活みたいですけど、それがもうすぐそこまで来ているんだなぁ。
スピーカーとの質疑応答できる時間があったので、ワタクシもふたつ質問してみました。
Q1. EVは小規模のベンチャー企業でも開発できるということを去年のNHKスペシャルで見たが、そうすると、自動車メーカーじゃなくても短時間でキャッチアップできてしまう。
日産としてはこういった動きをどう思うか?
A1. 確かにご指摘のとおり。
だから日産としては、EVだけではなく、ITSや、社会インフラを含めたシステム全体を含めて販売しようとしている。
Q2. リーフは200kmしか走れないクルマとしては高額なので、当初は営業車や小型バンなどの法人需要がメインになると思われるが、そういった車両への展開は考えているのか?
Q2. リーフは2リッタークラスのクルマだが、横浜でこのクルマを買うと、自治体の補助金などでざっと250万円くらいで買えてしまう。
だから、決して高いクルマではないと思う。
ま、メーカーのヒトに新車の開発計画をたずねるなんていかにもシロートらしー質問^^;
ふたつとも、上田サンにとっては、もう耳タコ


でも、そもそもEVを400万円(もちろんナビもついたフル装備)という、もうちょっとで手が届きそうな価格で売ろうとしていることで、EVに対する日産の本気度がよくわかりました。
神奈川県ではタクシーでの導入も決まっているそうですし、充電コンセントを自宅で用意できるヒトなら、リーフをマイカーにしてみることもそんなにハードルが高くないんだ!ということが実感できました。
2011.2.7 神奈川新聞 「EVタクシー本格走行、県内22社がリーフ35台を導入」
ま、あのヌメッとした外観に好き嫌いはあるかもですけど。