#399 ここまでやる!U.S.独立リーグの楽しさ。 | ダイビング&バイシクル!
日本シリーズもあまり盛り上がらない中、ベイスターズ売却問題もまったく騒がれなくなってしまいましたね。



ま、とゆーことは現状維持ですから、何の進歩もないし、チームが良くなる要素も見当たらないってことでしょうか。



キビシイ&サビシイですね。








たまたまジブンが見かけたことを、「知ってる?知ってる?」といいふらすだけのこのblog。


ベイスターズ関連でネットを漁っているときに見つけた記事です。


2010.8.26日経ビジネスオンライン 邪道?王道?名物独立リーグ球団の異色集客手法





ミネソタにあるU.S.の独立リーグ、"St Paul Saints"(セントポール・セインツ)の球場サービスを紹介する記事です。



Saintsは人口28万人の小さな町、セントポール をフランチャイズにしていながら、独立リーグでも観客動員はトップクラスの人気チームです。



チケットはほぼ毎試合完売、1試合の平均観客動員数は7000人を超え、年間観客動員数は40万人に上るそうです。



これで十分黒字経営だからまたビックリです。




独立リーグって、もちろんプロですけど、実力は日本のファームといい勝負でしょうか。



それにアタリマエのよーに独立採算ですから、赤字だとすぐにリーグごとつぶれちゃうこともあるくらいシビアな環境で運営しています。



だからでしょうか、とりあえず観客を楽しませることをメインにして実にさまざまなアトラクションを考え出しています。


Saintsのアイディアは日本のプロ野球チームもマネしているほど。



この記事にも、そのいくつかが紹介されています。



* ジャグジーに入りながら観戦できる“ジャグジー席”がある

* キャンピングカーを改造した“パーティー席”がある

* 温室を改造したような“サンルーム・スイート”がある(冷房完備)

* スポンサー看板(保険会社)に垂れ下がるロープにぶら下がりながら観戦できる“特別席”が設置されている(上写真。看板には「健康保険の新しい見方、ベースボールの新しい見方」のメッセージが)

* 山荘風のロッジ席がある

* 始球式のボールをブタが持ってくる

* 始球式ならぬ「終球式」(試合終了直後にその試合最後の1球を投げる儀式)をファンが行う

* 日本人職員がイニングの合間に英語のナツメロを歌う

* 球場内に卓球台が置いてあり、試合に飽きたら卓球で遊ぶことができる



ボールをアンパイアまで運んでくる、いれゆる「ボール・ピッグ」のアイディアは、カープが 「ボール犬・ミッキー君」 としてパクッています。



ミッキークンはあまりの人気ぶりに、神宮でのオールスターゲームにも出場?したほどです。




前にもこのblogで書いたことがありましたけど、野球ってスポーツの最高のサービスは、地元でいつでも勝つことです。



でもそれはムリな相談です。



ナゴヤドームで今年メチャメチャ強かったドラゴンズでも53勝18敗1分勝率.746でした。



どんなに強くても4ゲームに1ゲームはひいきチームが負けてしまうのです。




負けちゃうと観客の満足度はグッと下がってしまいます。



この点で、スポーツって、興業とゆー観点から見ると、とっても難しいエンターテイメントなんです。



だから、Saintsはいろんなサービスやアトラクションをして、野球以外の魅力で観客に来てもらおうとしているんですね。






このオフでイタタな目にあってしまったベイスターズ。



もちろん努力はしていますけど、チームが弱くて、球場が古くて、ってゆーベイスターズはもっと努力しなくちゃです。



2010.11.5blog  #396 プロ野球サービス満足度調査に見るベイスターズ  での満足度上位はカープ以外は全部パシフィックリーグでした。



カープは新球場建設にあたって、役員だけじゃなくグラウンドキーパーまでU.S.に視察に行ったそうです。



新しくできたマツダスタジアムの顧客満足度はトップクラスです。



ダイビング&バイシクル!-mazda





ボール犬のアイディアもそんな努力から生まれたのでしょう。





オリックスだって何度もU.S.に見に行って、日本で初めてフィールドシートを設置したり、内野まで全部天然芝にしたりして努力したのです。


だから今でもスカイマークスタジアムは日本でイチバン見やすい球場という評価を得ているのかもしれません。


ダイビング&バイシクル!-skymark


ま、それでも神戸のあまりのロケーションの悪さに嫌気がさして大阪に移転しちゃいましたけど^^;






ベイスターズや横浜スタジアムには、残念ながらここまでの努力は見られないようです。



ここまでやってれば今回のようなみっともないことにはなっていなかったでしょう。