伊豆ダイビング2日目はワタクシが参加している海の環境NPO"OWS"が主催する「造焦サンゴ探索調査」に初めて参加してみました。
場所は東伊豆の北川(ほっかわ)。
伊豆高原から少し南に下ったところで、ここも温泉が有名ですね。
今回は10種類のサンゴを見つけることができました。
ミレポラコモンサンゴ(このエリアの優先種で、全体の80%くらいがこのサンゴでした。)
ベルベットサンゴ
トゲイボサンゴ
アミメサンゴ
キッカサンゴ
キクメイシ
カメノコキクメイシの仲間
ミダレカメノコキクメイシ
トゲルリサンゴ
コトゲキクメイシ(フカトゲキクメイシ?)
そのうちの4種類をご紹介。今回はマクロレンズを使った接写バージョンです。
マクロの世界で見ると、肉眼では見ることができない微細なサンゴの表面を目にすることができます。




サンゴの中にはこのようにいろんな生物が一緒に住んでいます。
だからこそ海の環境を守るために貴重な存在なのです。

サンゴは褐虫藻という植物が表面に共生して、光合成して作った栄養分をサンゴに供給しています。
白化とは、その藻が何らかの理由で無くなってしまって、サンゴが死滅した状態のことを言います。
白色なのはカルシウムでできたサンゴの骨格がむきだしになっているのです。

サンゴ白化の原因ではないかと言われているのがこの貝「レイシカイダマシ」です。
この日は、こいつがサンゴをむにゃむにゃ食ってるためにサンゴが死んでしまっているのではという結論になりました。
この「北限域造焦サンゴ分布調査プロジェクト」は、今OWSがもっともチカラを入れているモノのひとつです。
サンゴの北限域とされている関東地方で、サンゴの生息状況が変わってきているのではないかという予測の下に、現状を調べてみようというプロジェクトです。
サンゴといってもイロイロ種類があります。
その中でも、ハードコーラルと言われる、触ると固い、成長していくサンゴを対象にして調査をしています。
テーブル状に成長するテーブルサンゴなんかがそれですね。
それはなんでやと言うと、伊豆なんかで多くみられるソフトコーラルはそれ自体が増えてるかどうかよくわからんモノで、面積を除々に広げていく造焦サンゴ(地形をつくっていくサンゴ)のほうがわかりやすいという理由です。

北限域でサンゴが増えているということは、それこそ温暖化の現象のひとつとなるのではないかということがこのプロジェクトの目的なのですね。
ベースは北川ダイビングサービス。

建物はちょっと古いけど、海に面して、ラウンジ、器材洗い場、露天岩風呂(水着着用です^^;)、ロッカーなど設備はソコソコでした。

ここはボートダイブ。といっても伊豆は潜行ポイントまで近いので、こんなふうな和船がほとんどです。
この船はちなみに10人乗り。5分ほどでポイントに着きます。
ダイビングでお世話になったのは城が崎海岸にあるダイビングサービス"inside"。
30歳とまだ若いオーナーの仲サンはOWSのメンバーでもあるヒトです。
海の中でメモしたり観察したりすることは普通のレジャーダイブとは違って、より高いスキルが要求されます。
500本以上潜っていて、レジャーダイバーとしてはベテランの部類に入るワタクシですけど、まだまだスキルアップしないとなー、と思ったこの日のダイブでした。