

なんとか座ることができて、
「寝よっかなー。」
と思いつつ、ちょっと

すると、なんか顔に当たるものが。
う、くすぐったい。
「オレって顔も性感帯だったのかー。」 ←バカ。
左に座ってる女性(たぶん若い)の髪が風に吹かれてワタクシの顔に触れたのです。
「ま、しょーがないか。」
するとしばらくして、今度はその女性自体がこちらに寄りかかってきました。
それもかなり振り幅が大きく。
あげくに彼女は手に持ってる定期券も落としそうになったり。
彼女、かなり眠りが深いタイプらしい

彼女はがっちりコッチに食い込んできます。
アタマがほぼ左のひじの上に乗りました。
「う、本読めヘンがなー。」

「回りはどんな

「でもやっぱ女性はやわらかいよなー。」 ←エロオヤジ。
ざっと1秒以内にこれだけのことがアタマを駆け巡りました。
ワタクシにもムカーシ経験があります。
隣の女性に寄りかかってしまって、そのヒトに押しかえされたことがありました

そんときワタクシはあまりの恥ずかしさに、冷や汗をかきながら寝た振りを続けているしかありませんでした。
なんで、今日もそのときの経験を活かすことにしました。
寝た振りをしたのです。ワタクシが。
「なんでオレが寝た振りなんだよ~!」
みたいなかすかな理不尽さと恥ずかしさを感じながら。
でも彼女はがっちしこっちのひじに寄りかかっています。
彼女のためにもジブンのためにも、ワタクシは寝た振りをするしかなかったワケですな。
そのままの姿勢で彼女が電車を降りるまでのざっと30分。
腕を組んだまま本も読めずに周りの視線を感じながら寝た振りを続けるオヤジのワタクシ。
「ちっしょー、これでコイツがブスだったら足蹴りしてやる!」 ←本音がそもそも貧しーし(>_<)
腕しびれてるし...。
世の中の幸運?と理不尽さを感じた一日でしたとさ。