



昨日は午前中からハトクン退任一色。
ワタクシも書きたい!
とは思ったものの、あまりにも報道の嵐状態だったのでちょっと引き気味。
でもね。これだけは書いとかないと(忘れちゃう)。
例によって大手メディアの報道のスタンスがあまりにも偏っていたので、アタマがクラクラしました。
今朝の日経一面にあった政治部長の署名記事の見出し。
「失政9カ月」を生かせるか。
いくら見出しでもこれはあんまりでしょ。
そりゃね。
普天間なんか官僚に足を引っ張られ、アメリカには脅され、どーしても埋め立て工事をしたい沖縄のゼネコンサンや基地の地代をもらっている戦前からの地主サンたちは助けてくれずにコケちゃいましたけどね。
ハトクンが何年も前から沖縄に行って、基地問題を勉強していたことはほとんど報道されませんでしたし。
そもそも自前の予算をまだ組んでいない内閣に対して評価を下すこと自体「早っ!」てなモンです。
今年度予算は自民党予算に民主党マニュフェストを上乗せしたものですから、本来の政権交代後の予算じゃないっすね。
それがわかるのは今年の夏にがっさりした予算の中身がわかってからでしょ。
それに悪評プンプンのマニュフェスト。
あれは最初っから4年の間に実現しよって言ってるモンです。
だから期間中にどんどん中身を変えてくのが正しいヒトの道。
それを政権スタート直後からの「うそつき」呼ばわり。
短かかったとはいってもそれなりに成果を出してませんでした?
事業仕分けじゃぁ政府系法人のいい加減さを見せつけましたね?
欧米に比べて極端に低い子供手当を少しでも充実させようとしましたね?
50年もほっとかれた外務省の日米密約をとりあえずはっきりさせませたよね。
水俣病の慰霊式に首相が初めて出席したですよね。補償の合意もしたし。
被爆者訴訟もおんなじよーになんとか前進させましたよね。
こいつらは子供手当以外はみーんな自民党政権のつけをきれーにしよーとしてやったことですよね。
メディアもずーっとほってきて、まともに追求してこなかったことでした。
沖縄だってそーでした。自民党が14年もかけてきたことです。
要はこの8カ月間は他人の宿題をひーひー言いながらやってただけじゃないすか!
まぁーね、確かにメディアは敵にまわしちゃいました。
そのへんもこんなにいじめられる理由のひとつでしょう。
既存メディアを攻撃することでゴハンを食べているジャーナリストの上杉隆サンを内閣報道官にしよーとしたり。
あれにはメディアはめちゃビックリだったでしょう。
歴史を勉強するとわかることがひとつあります。
それはモノゴトには必ず二面性があるってこと。
今では昭和の偉人みたいに言われている吉田茂サンも、現職中は「ワンマン」と言われてボロボロでしたしね。
昨日からTwitterや新聞を見ていて、あるヒトが面白いことを言っていました。
ふたつだけここでご紹介(書いとかないと忘れちゃう)。
「企業経営の視点から見ると、こんなに毎年首相が変わるってことは、首相本人の資質ではなくて、ガバナンス(仕組み)の問題ではないか」
「日本の政治は駅伝です。一人がひとつのテーマをやり遂げるのではなくて、いろんなヒトがタスキを受け渡しながらやっていくことが特徴。」
視点を変えてみるとこんな感想も出てくるのですね。