気温は1℃。

めちゃめちゃ寒く、その分空気も澄んでいました。
まだ日の出前でしたが、クルマの右側、恐ろしいほどきれいな富士山が見えてきました。
真っ白な富士山。
「あそこで右京が遭難したんだな。」
思わず亡くなった右京の仲間二人の冥福を祈っていました。

<朝日/2009.12.18webニュース>
~抜粋~
風が強く、午後11時40分ごろ、片山さんが外に出ると、隣にあった2人のテントがなかった。
150~200メートルほど下でテントと2人を見つけたが、堀川さんはパニック状態だった。
2人に毛布や寝袋をかけて温めたが、やがて宇佐美さんは泣き出し、ため息をつくようにして動かなくなった。
堀川さんは奇声を発するようになった。
片山右京はまさとん。の2歳下で、ほぼ同年代です。
もちろんF1パイロットとして走っていたときも見ていましたが、引退後に自転車に乗っていることをバイク雑誌で見て親近感が湧きました。
それに登山家としてもキャリアを積み重ねてきて、彼の挑戦する姿勢を尊敬していました。
それだけに、彼の心の痛みを思うと胸がつぶれそうな気持ちがします。
登山はその共有する体験が強烈なほど仲間の結びつきは強くなるのだと思います。
ダイビングもそうです。
楽しさのすぐ裏側に危険が潜んでいます。
だからこそ、ダイビングでも絶えず「冷静であること」を求められます。
「パニック=死」
だからです。
今回の遭難は、右京たちの準備や技量を上回る自然の厳しさが原因だと思います。
報道を見る限り、右京の判断に誤りはなかったように思えます。
ただ、自分がこの週末に行く予定だった南極登山の練習に、結果的に二人を付き合わせてしまったこと、
二人をかついで山を降りることができなかったこと、
自分の目の前で親しい仲間が死んでいくというのに、何もしてやれなかったこと、
それらが右京の心を責めているのでしょう。
彼のブログを開いたら、このような告知が。
ブログをご覧の皆様へ
この度は片山右京及び弊社スタッフによる、富士登山訓練中のアクシデントに付きまして、関係各方面の皆様方、日頃からご声援頂いているファンの皆様に多大なご心配をお掛けし誠に申し訳ございませんでした。
弊社スタッフ2名への追悼の意を表し、しばらくの間このブログを休止させて頂きます。
最後になりますが皆様方に多大なご心配・ご迷惑をお掛け致しました事を、重ねて心よりお詫び申し上げます。
2009年12月19日
KATAYAMA PLANNING株式会社
右京は1年間山岳活動を自粛するそうですね。
早く心の傷をいやしてくれることを祈ります。
12/20のダイビングに行ったことを書こうと思っていたのですが、この事件のほうがまさとん。の心をとらえました。
ダイビングの話しはまたあらためて。