いつもながら長~いblogを書く、くどい性格のまさとん。です^^;
前から見たかった映画


サイト「沈まぬ太陽」
山崎豊子原作のベストセラー小説ですけど、なにしろ舞台がイランからケニアから御巣鷹山までと目いっぱい幅広いことから、映画化は難しいと言われていたものです。
それを3時間22分とゆー最近にしてはめちゃ長い上映時間にして実現させたものです。
でも長さをあまり感じることはなかったですね。
それだけ作品としてのレベルは高かったのでしょう。
サラリーマンとしての生き方を考えされられる

それに、虚実の違いを見分けるためには見る人自身の知識と教養とが要求されるんだなーとも思いました。
今回の封切りをきっかけに、改めて原作が抱える問題点が指摘されています。
それは、虚実があまりにも複雑にからまっているため、見ているヒトは、
リアルストーリーなのかフィクションなのかがわからなくなってしまうこと
でしょう。
この作品について説明しているWikipediaの冒頭に書かれている説明がこの作品の特殊性を説明しています。
『沈まぬ太陽』は、山崎豊子原作の「事実を小説的に再構築したフィクション小説」、および、それを原作としたフィクション映画である。

誰が見てもこの


「これじゃこの会社はつぶれるよなー」
と思わせてしまう説得力のあるものです。
でもそれがリアルかと思ってしまうと、主人公や彼が務める会社の実像を見誤ります。
だから、この

原作も何も見ないで、この登場人物は誰をモデルにして描いているのだろうとかは全く考えず、
純粋にEntertainmentとして見ることなのでしょう。
でも刷り込まれた映像をリアルなものとして受け取ってしまわないヒトがどれだけいるかはとってもギモンですけど。
豪華なキャストはそれだけでタノシメます。
主演の渡辺謙の演技はさすがです。
彼の顔を見ているだけで説得されてしまいそうな迫力は「スゴイ」と思います。
とてもボクと同年代とは思えまへんな


サイトある人物相関図を見ると、へぇーっというくらいチョイ役でもかなり有名なヒトや懐かしいヒトがたくさん出てきます。
中でも山田辰夫サン(Wikipedia)にとっては遺作となりました。

ちょっと考えただけでも、壬生義士伝やおくりびとなどくせのある脇役として印象を残す役者さんでした。
彼はボクの4つ年上でした。早すぎましたね。
渡辺謙の主人公は会社から不遇な措置を受けても決して退職しようとしません。
それがなぜなのか、小説を読んだ時もわからなかったのですが、

この主人公のモデルは昭和ヒトケタ生まれです。
あの年代のヒト(ボクの父親と同年代)は会社を辞めることなど考えもつかなかったのかな、なにしろあの年代はひたすら耐えることを知っているからなーとか、勝手なことを考えていました。
そうでないと会社からあれだけ冷たい仕打ちを受けたり、プライドを引き裂かれたりしてもまだその場所にとどまるということは考えられませんでした。
まさとん。もあれに近い体験をしたこともありました。
結局まさとん。は生活よりもプライドを選びましたけどね。根性なしだし

主人公ほど、優秀(東大法学部卒の設定です)なヒトだったら、どこででも通用するはずですのに。
それはモデルとなった人物のせいなのでしょう。
彼は組合をバックにして、定年まで会社に居座った人物だからです。
モデルとなった実在の人物は、東大駒場祭を作った行動力のあるヒトでしたけど、その反面、あまりにもカゲキな組合闘争を行ったとゆー毀誉褒貶の激しい人物です。
なにしろ首相特別機フライトのときにストライキを仕掛けたり、交渉相手の社長のお嬢さんが危篤の時も労使交渉を続けて、高い条件を勝ち取ろうとした人物です。
まさとん。は組織で生きてきた人間として、やってはいけない行動をとるこの人物を好きになることはできません。
でも

ストーリーとして成立しないのはよくわかりますが、そのことを知らない大多数のヒトがあの

今回はいつもの六本木ヒルズのTOHO CINEMASではなく、一人¥5,000のプラチナシートで話題になった、新宿ピカデリーでした。


ハードはきれいでしたけど、ソフトがねぇー(>_<)
いくらレイトショーでも、途中休憩があるくらい長い


運営もほとんど20年前のレベル

CS度の低いサービスを受けると気持ちがなえますね。
映画ってサービス業なのに。
やっぱ劇場にあったアンケート書いてくりゃよかった...

もう行ってやんな~い^^;
