ラッキーゴールドは心の中で、

やっぱり…たぶん…

と呟き、

ねえ!君が今から出かけたら、お家の人は心配するかな?もし良かったらこれから一緒に散歩に出かけないかい?僕の素敵な友達を紹介したいんだけど。

と、トラさんを誘いました。


トラさんは、

家の人は、僕が散歩にでかけたら、きっと喜んでくれると思うよ。ちょっと出かけてくるって言ってくるね。

と言い、部屋の奥の方に入っていき、すぐに又戻ってきました。


じゃ出かけようか、

とラッキーゴールドが言うと、トラさんは少し嬉しそうな顔をしてラッキーゴールドの横に並び、2人は南に向かって歩き始めました。


道中、トラさんは大切な友達をなくして以来何もやる気がなくなったことを、黙って耳を傾けてくれるラッキーゴールドにしんみりと話すのでした。