ゆっくりとまぶたを上げた木は、自分の目の前で大きな口を開けて歌っているミミとルルを、溢れてくる愛おしい気持ちに満たされながらじっと見つめていました。


ミミとルルが歌い終わって大きな目をあけると、そこには微笑む木の顔が映り、ミミとルルは喜びの声をあげながら、木に抱きつき頬ずりしました。


ミミとルルと木の喜びのオーラは、ラッキーゴールドも、ひまわりも、みあちゃんも、おじいさんも包みこんで光輝き、その回りを赤い服を着た小さな妖精達が、竪琴やら笛やらをかなでながら飛びかっているのでした。