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 バツブルー『乳がん』診断までのまとめ丸レッド

バツブルー『膠原病』について丸ブルー

 

『乳がん』治療まとめ

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T「術前化学療法で残ったものが2bでほぼCR。これが1aとかだったらゼローダを勧めるけど…」

 

Y「いらないということ?」

 

半ばケンカ腰で、前のめりに先生に詰め寄ったけど、

T先生はまた目頭を押さえて、何かを考えていた。

 

T「術前化学療法も効いていたし…どのぐらい「上乗せ」されているか、見てみる?」

 

そういうとノートパソコンを取り出した。

自分のパソコン?

T「ケンブリッジ大学(?そう言ったと、思う)の〇〇を調べるサイト…。」

 

〇〇?それはなに?(なんていったかどうしても思い出せない)

 

英語のサイトだったけど、字が小さくて良く見えない。でも、パソコンを私にも見えるように画面をこちらに向けて英語の質問にデータを入れていく。

 

発症年齢…59歳 グレード…2   しこりの大きさ…

 

T「大きさ…えーっと…」

 

カルテにあるはじめのCT(MRI)とデータを見る。

 

T「かなり大きかったよね。えーっと…40mm。いやー大きかったね。」

 

Y「え?私もっと大きかったのかと思ってた。はじめ5cmとか言われた気がする。」

 

T「いや、短期間でコレだけ大きくなったら、大変だよ。4cmって。」

 

そうなんだ。4cm。

 

T「転移…リンパは…」

 

再度CTの画像を流して見ている。1、2、3、4…と画像を動かしながらリンパのがんを数えてる。

 

T「7個かな?もう一つあるか…。」もう一度数えて、7個。

 

トリプルネガティブ。

術前化学療法の種類…一番強いやつ(ドーズデンス)を4回を2種類。

 

その後に、術後の結果を入れる。そして…

 

===Enter↩︎===  

 

出たのは↓

 

 

『10年生存率』

 

 

T「手術だけの場合10.2%、化学療法で上乗せした今の状態…32.8%。」

 

はじめて知らされた自分の10年生存率。

今までT先生は予後のこととか、10年生存率とかはっきりした数字を言ったことがなかった。

今、このタイミングで…?

 

今この状態で32.8%…。

 

10年生きられる率、約3割…。

 

コレって、どうなのかな?いいの? (いいわけない。)

 

T「コレは、すごいことなんだよ!20%も上乗せされているんだから。」

 

すごいこと!なんて強い言葉をあまり言わないT先生。

きっと、私の受けた術前化学療法の結果は本当に良いものだったんだということを、数字で示したかったんだろう。

でも、逆効果じゃない?

 

Y「そうなの?そう言われてもねぇ…こんなもんなんだ。」

(だって32%だよ。90%ではないんだよ。)

 

T「トリプルネガティブはこんなもんなんだよ。数字だけフラットに見るとショックかもしれないけど。でもボクの患者さんにもトリネガの人たくさんいるけど、10年以上経っている人もいるし…。」

 

(今思い返すと、トリネガの患者さんの何人中何人?)

 

Y「だから、先生は(ゼローダは)いらないかも?って思うのね?」

 

T「……うーん…」

 


あくまでも私に結論は委ねるってことね。ま、そうか。

自分のことだもんね。

子供じゃないんだから…。

もう、これ以上は私が決めることだってことね。

還暦だしね…



 

Y「じゃあ、もう次にやることはないのね?経過観察?」

 

T「そうだね。もう次は3ヶ月後でいいかな。12月と1月どっちがいい?」

 


ああ。とうとうその時が来たか…。なんだか空に向かって登っている途中で急に「はしご」を外された気分。

机の前に貼ってあるカレンダーを見て、しばらくボーッとしていた。

 

T先生はその間、カルテに何かを打ち込んでいた。

 

Y「年内にコロナおさまっているかな?」

(どうでもいいことを聞いている…なんの関係があるの?時間稼ぎ?と自問。)

 

T「年内は、無理だと思うよ。」

 

Y「そうよね。どうしよう…でも年内に一度診てもらおうかな?」

 

T「じゃあ12月〇日で。エコーもやろう。」

 

Y「血液検査は?」

 

T「やるよ。」

 

そのあとは血液検査をやるタイミングについて話した。

乳腺外科には3ヶ月ごと(そのあと半年ごとになるかも?)に来るけど、

アレルギー膠原病内科には2ヶ月ごとに通うことになってる。

(あ、膠原病も「経過観察」だ。)

 

アレ科では毎回血液検査をする。

そのタイミングが近ければ、血液検査の必要な項目を調整して、1回で済ませたい。

そう提言したけど、今回はタイミングが良くない感じだった。

どちらかというと、アレ科の次回の診察を12月の同じ時期にしてもらう方が簡単そうだ。

 

そのあとは今の体の状態、気になるところを話した。

なんせ、このあとの診察は3ヶ月後だから…。

気になることは聞いておかないと。


 

でも、その様子はまた別の機会に。


 


 

Y「じゃあ、次は12月ね。」

 

T「はい。お大事に…。」

 

って、言った?そんな感じだった??

なんかもう少し別れを惜しむ的な挨拶…しなかったか? 

もう、どんな感じで診察室を出てきたか…思い出せない。

 

出てきた時間は16:39だった。

 

そこからどうやって会計を済ませて、どうやって駐車場に行き、どうやって家まで帰ったか…思い出せない。

 

 

帰ってからT先生とのやりとりを忘れないうちに書き留めて、頭を整理しようとした。


 

そして、SNSの「網」の中へ…。

 

 

がんじがらめになって身動きが取れなくなった…

 

 

まだ、つづく…。