あまりコーヒーばっかり飲んではいけないようなので、コーヒーの後の水分補給にルイボスティーを。 
2日遅れのヴァレンタインを。 『chocolate rooiboose & vanilla』
 
何を飲んでも今は「甘い」ので、いいかも。ティーポットカバーもいい感じ。
 
さて、昨日の続きを…。
 
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↑のつづき。

 
先生、私体重測ってません…そう言うと先生は隣りにある診察用ベッドの下からアナログな体重計を引っ張り出す。
メモリが0じゃない。
Y 先生、コレだいぶ盛られてるんだけど…。 
T あ、洋服分だと思う、乗ってみて。 
Y 56kgぐらい。そんなに食べてない!
T おかしいな、0に戻そう…51か2?まあ前回と同じで。 
 
Y あの、すごく食欲があって…食べてもいいんですか?
T 良いですよ。食べられるならどんどん。この調子ならそんなに増えないとおもうからね。
さて、どんな感じだった?
Y んー、最初のうちだるかったりしたけど、2週目は全く何も感じなくて、熱も出なかったし口内炎とかも出なかったし、なんなら、本当に抗がん剤入ってます?って感じでしたよ。先生、髪の毛もぬけないんです。
T ん?14日、今日で15日か…コレから徐々にかな?
これで、いけそうなので、このまま次の治療にすすめます。
Y あ、パクリタキセル?
T そうです。えーと、その前にCTを撮ります。最後の週の金曜日で、いいかな。
Y 私はいつでも構いませんよ。ココで撮れるんですか?それともまた他のところに行くんですか?
T うちで撮れます。え~と、何時がいいかな、午前中?じゃあ9:30で。
あーそれと、病院薬剤師の面談も一緒の日でいいかな?じゃあそれも…と。
 
その後ddAC治療の最終クールまでの予約と次のddPTX(ドースデンスパクリタキセル)の最終クールまでの予約をパソコンのカルテに打ち込んだ。
 
打ち込んでいる途中で看護師がコレから受ける抗がん剤の薬のオーダーを持ってきて私が差し出した青い病院のファイルに差し込んでいった。
 
T さて、ここまでのことで何か質問は?
Y 抗がん剤あとのジーラスタは毎回やる必要はありますか? 白血球はかなり増えるんですよね。そのあとどのぐらい落ちるんですか?
T この抗がん剤の時は毎回やります。必要です。
Y 次の薬の時もですか?
T ずっとです。計8回。
Y わかりました。あと、コロナのワクチンて、打てるんでしょうか?
T 打てますけど、数が。今やっと医療従事者から接種できるようになるんだけどいつできるか…。数が確保できてできるようになったら私の患者さんの希望者には優先的に接種できるようにしますが…。
Y いや。そういう意味じゃなくて。がんの治療中にはワクチンは打てるんですか?
T 抗がん剤の治療中は打てません。 どちらにも打つリスク打たないリスクがあります。
コロナワクチンを打ったらコロナにはならないかもしれませんが、抗がん剤を辞めたら確実に寿命は短くなります。 コロナはまだ防ぐことはできます。 でも、がんは治療以外には防げません。がん治療を優先させて、できるときになったらワクチンを打つ。本当は家族も打ったほうがいいんですけど、本人の分しか確保できないからなぁ…。
Y いいですよ。彼らは若いし。
T いえいえ。家族から感染するリスクが一番高いんです。一歩も外に出ないなんてできないでしょう?
 
Y わかりました。ではその時になったら。 
あの、先生。私のがんは「トリプルネガティブ」ですよね。
T はい。トリプルネガティブです。それに『たちが悪い』がんです。

 

私のがんは『たちが悪い』らしい。

 
そうだろうとは思ってた。思っていたけれど、今日ははじめてひとりでT先生の診察を受けているし、目配せしたり、同意を求めたりできる相手がいないからか…一人で受け止めるにはあまりに直接的で刺激が強い。
そして『たちが悪い』が頭の中でこだました。
ごーーん…タチガワルイー
ごーーん……タチガワルイィィィィー
また、この前後に話したことが吹っ飛んでしまった。
こうやって記録に残そうと思っていても、こういう時は脳内変換が起きてしまう。もしくは記憶喪失。
 
そこから先の話はよく覚えていない。 たぶん、先生はそこで話を終わらせたのだろう。
私はたぶん、わかりました。と言ったと思う。
今考えれば、「どう”たちがわるい”のですか?」と聞けばよかったのかもしれない。
でも、できずに、席を立った。最後に部屋を出る前に
Y 先生、あさってまたジーラスタやるとき、先生が打ってくださいね。
T えーっと。あ、そうね。私がやることになると思います。
Y では、あさってに。行ってきます。(ケモ=通院治療室に)
 
部屋を出た。
 
その足ですぐにエレベーターで通院治療室へ。受付に薬のオーダーを出す。
順番が来るまで、外のベンチで待つ。↑のブログの続きを書く。
そこで、30分ぐらい待っただろうか呼ばれて受付へ。
「薬の処方箋を渡すのを忘れたそうです。帰りに乳腺の受付に寄ってください。」
?いつの? ああ、次の抗がん剤の…。まだ2週間あるけど、そうか…。
 
わかりました。といって、指定された席で待つ。
前回の看護師さんがにこやかにやってきた。ご気分はどうですか?前回の薬で特に気分が悪くなったりしませんでしたか?などと、聞いてくれた。 
食欲もあって、吐き気もなし、前半ちょっとだるかったけど後半は普段通りの生活ができた。と答えた。髪の気も抜けてない。
「あら、そうですね、この抗がん剤の後かな?」
準備をしながらそんな話をして「今日はどちらにしましょうか?」
「あれ?手術前はいつも右手でしたよね。」と言って袖をめくる。
「そうですね。じゃあ、今日はこちらに。」と言って、いつも採血をする(血液検査、献血)ところを指で押した。
「この間、ここだけど、こちらがいいんですか?同じ血管使えない…とか?」
「いえ、そういうことじゃないんですけど、変えた方かいいんです。今日はここ、次はこちらという風に。」
「わかりました。ではここで。でも曲げられないですね。」
「そうですね。でも短い間なので。45分ぐらいだから。ちょっと下の方に腕を下げてください」
私は自分の膝の方へ、手のひらを上にして伸ばして待った。
針が刺さるところは見たくない。いつものヤツ、チックとしますよ、ごめんなさいねー。
今回は点滴針、たぶん普通の針より太くて長い。ぐっと入る感じがした。
そこから、点滴のボトルに接続。途中に「赤い薬」がはいって
そのあと透明な薬。
途中まで書いていたブログを終わらせて、そのあとは短いLINEを迎えに来てくれる次男に打っていた。
すると、アンサングシンデレラが、登場! 
吐き気とかありませんでしたか? ありませんでした。それより食欲がすごくて、食べたいものを食べていいんでしょうか? ほどほどに…。バランスを考えて食べれば大丈夫です。
コーヒーがやっぱり飲みたくて…。 いいですよ。飲んで。そんなに何杯も、それだけ飲むんじゃなければ。 便秘どうですか? はじめのうちは下剤を飲みました。水に入れる薬も使いました。でも後半は薬を全く飲みませんでした。
今日、薬の処方がされたようですけど、先生が渡し忘れてこれから取りに行くんです。
まだ余っている薬があるんですけど、止めてもらえますか?便秘薬と、青いうがい薬です。
薬剤師さんは2度席を外して戻ってきたときは、「看護師さんが忙しいらしくて、先生に直接お願いしたんですけど…。やってくれるか…。大丈夫だともうんですけど。」とのこと。
あーん。だんだん先生の性格がわかってきたぞ。 と思いながら、
「大丈夫です、もしついていたらその場で受付に言ってみます。」
「すみません。それと、3月の後半に薬の説明の日があるんですけど、CTの日と一緒に予約がしてあって…。そうすると、面談している途中でCTに呼ばれてしまうんじゃないかと思うんです。
「たぶん先生は、そのために来るんじゃ大変だといっしょにしてくれたんだとおもうのですが。」
「そうなんですよね。でも、ゆっくり時間をとったほうがいいですよね。」
「それはそうですね。じゃあ、別の日に来てもいいですよ。」
「その前に、ジーラスタのために来ますね?その日はどうですか?」
「いいです!ジーラスタ、早く終わるし、そのあとで。」
「ではそのように予約を変更させていただきますね。」
 
そう言い残して薬剤師さんが立ち去ると同時に点滴が終わったことを知らせるチャイムがなった。 点滴の管を外し針を抜いて絆創膏を貼って、止血バンドをまいた。
身支度を整え、乳腺外科へ。
 
受付女史に名前を告げると、処方箋が手渡された。
やはり、いらない薬は止まってなかった。受付女史にその旨を伝えると、処方箋のいらない部分に鉛筆でザーザっと線を引いて、奥へ消えていった。戻ってくると「お待ちください」と言って元の仕事に戻った。しばらく待って、正しい処方箋を手にして、会計へ。
会計可能になるまで待っている間に、次男にLINE「もうすぐ終わるからスタンバイお願い」
 
会計まで、約15分待った。終わったことを知らせてあった次男の車を待つために外に出るとすごい雨。こんなに降っていたのか…。
正面玄関のバスのスペースに止まった車に素早く乗り込み、大学病院を後にした。
 
この日の話は、別の形で続きます。 また、明日。