映画「サラの鍵」 | 60代 まきみち奮闘記

60代 まきみち奮闘記

初老おばさんの独り言です。
40代半ばから絵を習い、50手前に「プロになる」と覚悟を決めてパートしながら毎日絵を描く生活が始まる。50代半ばに初めて挿絵、装画の仕事を経験。
連れ合いとはちわれ猫との三人暮らし

友達にもらった京都シネマのただ券で

今日、「サラの鍵」を観て来ました。

フランスでのユダヤ人のお話で

切ない気持ちで帰って来ました。

ユダヤ人のサラはフランス警察が彼ら家族を連れ去りに来た時

とっさにまだ幼い弟を納戸に隠し「必ず迎えに来るから、ここから出ないで」と言い

鍵をかけます

そのまま彼女と両親は収容所へ

両親とも別々に収容された彼女は

弟を助けるために収容所を脱そうします。

近くの村の老夫婦に助けられたサラは

納戸の鍵を持って老夫婦と共にパリのアパートへ帰り

もう違う住人のものとなったアパートの納戸を

その鍵で開け

姉の言いつけを守りじっと姉が来るのを待ち続けた弟の

変わり果てた姿を目にするのです。

平和な現代の一人のジャーナリストがそのサラの痕跡を追いながら

自分の生き方を考えて行きます。


今は、本当に平和やなあと思います。

収容所の史実も、本当にあったこととは信じられない程、

今は平和やけど

これは事実で、本当にあった話なんやね。

人間は何と残酷なんでしょう。

丁度、昨日の夜、娘と「差別」について話をしました。

どういう話の流れでそういう話題になったのかわからんのやけど

いい機会やったので

私は、親としてではなく、一人の人間として思うことを彼女に伝えました。



学校で「差別」について学ぶ機会もあったようですが

娘は娘で「学校で教えてくれることはほんの一部やな」ということを

理解しているようでした。


今は「みんな、平等で助け合って行こう」と

声高々に言える時代やけど

収容所のことだけやなくて

戦争で、日本が、他の国々の人間がやって来たこと

そして、人間はそういう残酷な部分も秘めているということ

知っておかな、あかんように、わたしは思います。