ええお正月 | 60代 まきみち奮闘記

60代 まきみち奮闘記

初老おばさんの独り言です。
40代半ばから絵を習い、50手前に「プロになる」と覚悟を決めてパートしながら毎日絵を描く生活が始まる。50代半ばに初めて挿絵、装画の仕事を経験。
連れ合いとはちわれ猫との三人暮らし

年賀状を出しに行ったらおばあさんから道を聞かれて

おばあさん「ちょっとおたずねしますけど、松本町って何処です?」

わたし  「松本町ですか?う~ん、松本町の何処へ行かれます?」

おばあさん「家に帰るんですねんけど、バス降りるとこ間違えて・・・」

わたし  「松本町ってどの辺の?」

おばあさん「上賀茂神社の近くですねん」

わたし  「上賀茂神社やったら、そこからバス乗らはったら?」

おばあさん「いや、今上賀茂神社に行って来ましてん!」

わたし  「???それで、?どこに?・・・」

おばあさん「どっかに公衆電話あらしまへんか?」

わたし  「公衆電話はありませんねえ、私、携帯でかけましょか?お家にどなたか居はります?」

おばあさん「主人が居りますねん」

電話番号を聞いて電話をする・・・

わたし  「奥さんが道に迷ってられまして・・・」

ご主人  「そこ、何処です?」

わたし  「地下鉄北山駅の近くなんですけど」

ご主人  「近くです!地下鉄の何処の出口です?」

わたし  「3番出口です」

ご主人  「迎えに行きまっさかい、そこに待ってるように言うとくなはれ」



わたし  「ご主人が迎えに来られるそうですし、そこの3番出口で待ってて下さいって!」

おばあさん「おおきに、お世話になりました。」


年賀状をポストに入れて帰り、ふと見るとおばあさんが3番出口からずっと向こうに歩いてて

わたし  「おばあさぁ~~~ん!!!!3番出口、ここですよぉ~~!!」

おばあさんに走って追いついて

わたし  「おばあさん、ご主人が迎えに来はるし、あそこで待ってはらんと!」

おばあさん「いやね、ここ家の近くですねん!!」

どうもおばあさんは家に近いということが解ったようであせる

わたし 「せやけどね、ご主人が来はった時、おあばさんが居やらへんかったら困らはりますやろ?」

おばあさん「せやねぇ」


かくして、影からそっと見てるとご主人らしきおじいさんが自転車で迎えに来て

無事帰って行かれました(ホっ)

なかなか人の役に立つようなこと出来ひんけど

今年は1日から、お人さんのお役に立てたようで

ちょっと自分がええ人になった気分も味わえて

ええお正月でした!