基本的には雀豪1で原点割れている人の牌譜で、
明らかに押しすぎな牌譜をピックアップしていき、
勉強の助けになればという企画記事。
後、手組も見ていきたいかな。
後、私があまり押せないタイプなので、
正しい押しかどうかの判断の勉強も兼ねています。
案外、放銃率が高い人の方が、
ナイスプッシュしているケースが多い可能性がある。
ただ、押しすぎなのもめちゃくちゃ多いと思いますけどね。
後、上手い人のナイスプッシュは探すの大変なのよ(笑)
上手い人って先入観があるので、
全部、ナイスプッシュに見えてしまうかもです。
NAGA君やMortal君を頼れば良いじゃないって思うかもですが、
押し引きも一朝一夕で身に付くものじゃないし、
打牌意図を正確に考えられないと、
AIの威力が半減なので、
記事を通じて考える能力を身に付けたいと思う。
まず1枚目。
東風戦の東3局0本場。
親から立直が入ってきての一発目。
雀豪1さん:45900点
東家:22100点
南家:25000点
北家:6000点
この方は一向聴から4萬プッシュ!
通っているスジは5スジなので、
残り13スジで2スジにかかっているとはいえ、
愚形込みで15%は当たらない牌。
これは正解かどうか。
まず、考えたいのが、
即聴牌の枚数。
5筒4枚、6-9筒8枚、7筒2枚、8筒2枚で、
筒子は5~9筒で聴牌ってことになります。
索子は3索3枚、4索2枚で5枚。
6種19枚と言う感じで、そこそこ枚数がある。
ただ、抵抗できるリャンメン待ちになる聴牌が、
5筒4枚、7筒2枚、3筒3枚、4索2枚の12枚。
ドラが発で見えていないとはいえ、
まだ通ってないスジも多く、
これに放銃したとて、
打点によってはまだトップ目だし、
12000点打っても、
ラス争いになることはほとんどないので、
押しても良いぐらい。
ただ、現物2枚あるのと、
6000点のラス目は残り2局のため、
押してくるのが確定的なので、
安牌が増える可能性が高いということで、
降りるのも全然ありです。
ここですね。
ラス目がドラの発を手出しでバチーンと打ってきて、
無スジ8索も押してきているので、
最低でも二向聴、良かったら一向聴って感じでしょう。
何気に2着目も2萬ぶちこんでるので、
割と安心できないですが、
ここに放銃する分には局が進むので良しとできます。
ラス目に放銃するのは打点があった場合に、
オーラスの攻めに影響が出るので、
あんまりしない方が良いのですが、
ラス目に関しては発を切っているので、
あっても満貫ぐらいかなって感じです。
ってことは、親以外には放銃しても良いって感じなので、
ここは現物使って降りた方がラス回避かつトップ取れそうな感じです。
雀豪1さんはここで2索を切りました。
まだ10スジ残っているのと、
フリテン含みの牌があるとはいえ、
聴牌チャンスは増加。
私の感覚的には押しすぎですが、
強い人でもギリギリ押す人はいそうではある。
ここで完全に降りですね。
現物は2筒、7筒、8筒、共通安牌の8索。
これで大体足りるでしょって話ですね。
別に下家に鳴かれることは問題ないし、
粘るなら8索で良いかなって感じです。
雀豪1さんは7索を切って放銃となりました。
分かるけどね。
フリテンだけど3-6-9索の三面張の受けと、
4索縦の受けになるからね。
一番の問題は残っているスジが、
3-6-9筒、
2-5索、4-7索、6-9索。
6スジしか残ってなくて、
フリテン含みの一向聴で無理するところではない。
これが聴牌なら押しても良いって感じのバランスですね。
次に2枚目。
東風戦の東3局1本場。
上家から立直が入ってきての次巡。
雀豪1さん:42000点
東家:27000点
南家:25000点
北家:6000点
雀豪1さんは果敢にチー。
これはチーしない方が良いです。
せめて233萬のところが344とか334とかで、
さらに68筒のところが67筒でやっと見合うぐらい。
これ鳴いても、現状、ペン4萬とカン7筒、3萬、5索。
タンヤオって考えると愚形残りなんですよね。
ドラ2枚抱えているから鳴いたのでしょうけどね。
対面が2索押してるのが嫌なので、
ここはスルーした方が良さそうではある。
ドラ2枚につきチーをギリギリ許したとしても、
終盤一歩手前の生牌の白は許されないかな。
対面の2索をしれっと押してツモ切りしてるし、
ほとんどの場合、2人聴牌なんですよね。
ただ、対面の状況って、
あんまり放銃したくいなんですよ。
放銃しなければ、
オーラスはラス回避できるわけですからね。
それでも押すってことは、
それなりの勝算のある聴牌の可能性が高いってことです。
2萬、2索、6筒が共通安全牌で、
対面は結構前に聴牌してそうなので3索もいけそう。
全体的に押してくる場面だから、
安牌も増えるので、大体、足りそうですね。
ということで、安牌の枚数と点棒状況で、
さっきのチーよりも、
ここは明確に押し損ですね。
42000点あってドラ2枚あるから良いだろって思うかもですが、
どこかに赤5索あったら、それだけでドラドラですからね。
あまり良い状況ではないので、
少なくても、この白で降りた方が良いです。
結果的にこの雀豪1さんは、
この後、さらに対面に5800+600点を追加で打ち込み、
次の局で対面が11600+900点をラス目から出和了で、
2着終了でした。
放銃は、
良い放銃か悪い放銃かの判断が難しいです。
だから、比較的分かりやすい牌効率のところを、
牌譜検討で見た方が良いとされます。
人の牌譜とはいえ、
実際に放銃の質の評価が難しかったので、
それを鍛えるという意味でも、
気が向いたらやっていこうかなって思います。
自分の牌譜検討だと、
手組込みで見るので、
押し引きの見込みが甘い場合があります。
こうやって、絶対に客観視できる牌譜を見て、
勉強するのが良いかなって感じですね。