初めの治療は | せっかくガンになったから

せっかくガンになったから

せっかくガンになったから、魂が震えるような奇跡の時間の中だけを生きています。

私が進行性のガンと診断された時、もう一つの深刻な問題が、ヘモグロビンが4まで下がってしまっていたこと。

朝起きると、この色黒の私の顔がロシア人の女の子みたいに真っ白になっていて、地下鉄の階段を五段上がっただけで、エベレスト登頂目前?の様な動機が襲ってきていたのです。

緊急入院をしてまず輸血をしましょう。

まさかの展開です。

輸血??

輸血にはかなりの抵抗があったけれど、もうそんなことを言っている場合ではありませんでした。

でも輸血をする前に、最善を尽くしていますが、
吐き気、めまい、頭痛がする場合があり、いろいろな肝炎に感染する。。。などなど、インフォームドコンセプトがありますよね。

真剣に受け止めてしまうと、血液が落ちていく度にどんどん気持ちが悪くなる様な気がするので、

私は今回のこの血液は、五郎丸の血液が入ってきているから凄く元気になる!と自分に言い聞かせました。

妄想輸血です。

でも五郎丸では数値が全く上がらず、次はロナウド?なんて思いながらも、化学療法をするのに必要な成人並みの10までなかなか上がらない。

いよいよ最後の4パック目の輸血になり、もう最後は空海の妄想輸血です。

いろんなアスリートの元気な血液と、〆は空海さんの妄想輸血で、四日間に渡る輸血でやっと人並みの数値の10になりました。