無事に放射線治療が終了して
日程調整の為に診察へ。
『どうですか?』
『つ…疲れました』
『笑』
放射線後のお胸チェック。
『良かった良かった綺麗だね』
『クロいですけどね…』
『笑』
そして日程の話か…と思っていたら・・
『今日注射を1つ打って欲しいんだよね』
『!!!』
『ゾラデックスっていうホルモン療法で使う薬なんだけどね。』
『はぁ…』
『化学療法前にこれやっとくとその後の生理の戻りが良いことと妊娠の確立も上がるから、あなたもやっておこう!』
『針が太くて痛いんですよねー・・』
『よく知ってるね~副作用は更年期障害ね。』
『注射キライなのにー・・』
『注射キライなとこ悪いけど、もう1つ注射を…』
『えー』
『こっちは肝炎のチェックね』
肝炎プラスこの際とばかりにいっぱい検査項目をチェックしまくる主治医。
1本ちゃうやん!2本やん!
しかし・・結婚するかも、こどもを産むかもわからないわたしのために色々考えてくれてるのね・・とホロリとしたのも事実で先生がわたしの主治医で本当に良かったと改めて思った出来事だった
化学療法初回の入院について。
『9日にすると10日が学会だし
16日にするとあなたが出掛けたい時にnadir期ギリギリ…でも他が都合悪いんだよね~』
『う~ん・・スミマセン。わがまま言って・・』
迷う主治医とわたし。
なかなか決まらないことにしびれを切らした看護師さんが…
『もう14日にしたらいいじゃないですか。』
『だから15日はオペだって!』
『わたしが資料オペ室まで持って行きますからそこで判断してください!あとはこちらが指示しますから!』
不満そうながら
『・・わかった。でも白血球もだし、脱毛が・・』
『白血球は下げません(←)意地でも』
『意地とかそういう問題じゃ…ないんだよ…』
『白血球大丈夫だよね下がらないよね』と加勢してくれる看護師さん。
『・・・』
『脱毛も大丈夫ですッ!!帽子被れば良いですし!!なんとかしますッ!』
『あなたがソレで良いなら…いいけど。』
(でもやっぱり不満そう(笑))
看護師さんが強い。
尻に敷かれ感漂う主治医が可愛い。(←失礼)
新な一面を見れてラッキーだった。
1回目の投与は14日に決定。
あとは肝炎の結果のみ。
『肝炎の結果は来週聞きに来てね。』
そして、初ゾラデックス。
見ないでおこうと思ったのに・・
たまたま目線を上げたら視界の先に太い針が…針の孔が見えるくらいに極太
「見るんじゃなかった~」
などと思っている内に左側下腹の贅肉を掴まれブスっと打たれた…
思ったより平気だったのだけれど。
贅肉のお蔭かな・・
注射針の太さについて、
アメリカ人は“注射は痛いものだ”と思っているから針の太さを気にしてない。日本人は少しでも痛さ苦痛を軽減するために針を細く改良する。
こういうところにも考え方の違いが。
なるほどアメリカ人はおおらかなのね~
そして痛いことが当然か~・・
そうだよね。生きてるから痛いんだもんね。
そう考えれば痛いこともなんだか嬉しい(?)ことなのかも・・と元々のマゾ体質に拍車がかかる。
翌週肝炎の結果を聞きにまたまた診察。
『肝炎は大丈夫だったからね~』
『良かった』
『あとの結果も・・うん、元気すぎるくらいだよ!』
『元気…すぎる(笑)』
『来週から治療出来るからね』
『ゾラデックスについては当分1ヶ月製剤でいって、化学療法終わったら1ヶ月製剤で続けるか3ヶ月製剤に変更するか一緒に考えていこうね。』
『はい。よろしくお願いします。』
『はい。』
肝炎も無事パスし、ゾラデックスデビューを果して翌週化学療法1回目を行うことになった。