2013/09/13乳がんの告知を受けました。
当日は一人で聞きに行ったんだけど、なんとなく自分では「がん」だって分かってたんだよね。
女のカンってやつ。
その時は乳がんに対して何の知識もなかったから、だれでも初期＝温存だと思っていたので、全摘と言われたことは、けっこうショックだった。
でも、命と天秤にかけたら、おっぱいくらいなにさ！って10分以内には、心は決まっていたなぁ。
告知を受けている間も、帰り道も、泣きそうになったけど、なぜか家に帰るまでは絶対に我慢しよう！って思ってて。
たぶん一度泣いてしまったら、止まらなくなるのが分かってたから。
実際、家について猫をむぎゅーと抱きしめたまま泣き倒しました（猫からしたらいい迷惑だよね）
自分の体、命、未来・・・いろんなことを考えなきゃいけないけど、まずはこの現実を周りの人に報告しなくちゃいけない。
どうやって話そうか・・・まずはそれを考えたな。
彼への報告
一番甘えてしまう、弱い自分になってしまう相手。
でも、この先どうなるかわからない状態で、今までのような対等の関係でいられるか、すごく悩んだ。一番そばにいて欲しい人だけど、こうなった今、そばにいてくださいとお願いするのは傲慢に思えたの。
だから彼には、乳がんである現実を伝えると同時に、「このような現実の中、この先もアタシと一緒にいる覚悟ができますか？たくさん考える時間を与えてあげられないのは申し訳ないけど、考えて答えを出してほしい。もし答えを出せないほど迷ってしまったなら、迷うくらいならやめた方がいいと思う」と伝えました。
数日後、一生懸命考えた答えをもらいました。
彼は一緒にいてくれると言ってくれた。本当に大丈夫かな？って思う気持ちもあるけど、正直、今は不安でいっぱいで、彼がとても必要。彼が「もう無理！」ってなったら、それはその時考えよう。
両親への報告
これが一番緊張したなぁ。
まだ親孝行なんて一つもできていない。さんざん心配も迷惑もかけてきた。なのに、今さら・・・更なる親不孝を告白しなきゃいけないなんて。
申し訳なくて、申し訳なくて、それだけで泣きそうになる。
抱えきれないほど愛情を注がれて育ったのに、また親を悲しませるのか。でも言わないではいられないもんね。
だから絶対に泣かないで話をしようと思った。弱った姿なんて見せたら、ますます心配しちゃうから。
パパは「お前が思う最良の方法を選びなさい。全力で協力するから」と。
ママは「なんでmakiちゃんが・・・（泣）」と。
まだまだアタシは親に甘えていくことになりそうだ。甘えられる場所をいつも与えてくれる両親には泣けるほど感謝している。
安心できる場所を与えてくれることが、何よりも心強かった。
友達への報告
アタシは無類の寂しがり屋。自分でとってもよく分かっているの。だからね、入院中とか、誰もお見舞いに来てくれなかったらさみしくて病状が悪化しちゃう！（笑）
それにアタシはまだ1歳になってない猫がいる。
入院中、この子をどうするか・・・彼に面倒見てもらう予定だが、うちの彼はなかなか仕事が忙しく、帰れない日もちょくちょくある。そーゆー時、近所の友人に交代で世話してもらわないといけない。
なわけで、親しい友人には次々報告。仲良しのいとこの涙にはグッときちゃったねぇ。
職場への報告
アタシはまず手術して、それから治療方針が決まる。ってことは抗がん剤治療をやるかどうかもわからない。そうなると今のペースで働けるかどうかもわからない（けっこう忙しい仕事で、残業も多かった）
仕事上、アタシがしばらく抜ける＝誰か入れなければいけない。いろいろなことを考えると、このまま続けるという選択は厳しいなと。
直属の上司（仲の良い女友達でもある）にありのままを話し、辞めようと思ってることを伝えた。彼女も含め、会社側も辞表は受理したけれど、いつでも戻ってきて欲しい、いつまででも待ってると言ってもらえた。フルタイムで戻るのがキツければ、時短や週4日勤務等も考えてくれると。
このご時世に、何ともありがたい話だ。盛大に送別会ではなく壮行会も開いてもらった。
こんな感じで、あっという間に身の回りの人に報告し、会社を辞めた。
こーゆーのは勢いでどんどんやらないとダメなんだよね。迷いが生まれちゃう。
にしても、アタシは本当に恵まれている。感謝の気持ちしかないの。
この愛すべき人たちのために、絶対にがんをやっつけたい！
だから強くなりたい。
しばらくはみんなに甘えさせてもらうことになるかもしれない。
でも必ず恩返しがしたいの。
愛の恩返し。
そのためならなんだってやりたい。
今はそう思ってる。
まだ8か月のシャルロット姫。
いたずらが楽しいお年頃♪
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