元旦の朝に放映されていた、島根県の出雲と宮崎・日向をめぐる番組の録画を見ました。
その場所に伝わる神話や、その地でずっと繰り返されている風習や神さまとの繋がりにとても驚きました。

中でも島根県の美保神社の氏子さんたちのお話には驚きました。
氏子さんの中から選ばれた役前(やくまえ)という6人の方々は、とても厳しい制約がある修行のような日々を送られているそうです。
番組では役前の新人の方の暮らしを紹介していました。
その方は旅館の仕事をされている方でした。
彼は今後4年間、一切の不浄を絶って神さまにお仕えするそうです。
制約というのは、たとえば家族と食事をとらずにひとりで神棚の下で食事を取る、不浄とされるものを(鶏肉など)食べない、家族と一緒に寝ない、毎日美保神社にお参りして場を清める、夜になって紋付き袴の正装に着替え、海岸へ出向きみそぎを行なう。その際は決して人に会ってはならない(不浄になるため)もし会ってしまったら最初からやり直しだそうです。

普通に里に暮らしながら、こんなふうに真剣に神さまと向き合い生きている人々がいるのだと知って、本当に驚きました。

そして、頭人(とうにん)と呼ばれる役前の長のことを、その地域の皆さんは心から立派な方と言い、ありがたい存在だと話されていました。

確かに近くにそんな暮らしを何年間も続けて来られた方がいたら、それはそれは本当に拝みたくなるような気持ちになると思います。

心から立派だと感じる存在の近くに生きるってすごいことだろうなぁ。
圧倒的な信頼とともに生きる。
それは人が神さまに対して感じる思いと同じなんでしょうね。
心から神さまを信頼して大切に思うからこそ、その方々は厳しい修行(制約)を自分に課すのだと思います。

そしてきっと人はみんな誰もが、神さまを自分の目で見たかったんだと思います。
だから目に見える神さまのような存在、厳しい修行をやり通した役前の方々に神を重ねるのだと思うのです。

選ばれた役前の方々が、人間の中にある神さまの部分を見せてくれることに、人々は心から感謝をするんじゃないかな。

それは私たちが強く惹かれて神社やお寺に行きたくなるのと似ているなぁと思いました。

自然な欲求として、人はみな自分の中にある神さまの部分を見たい。

本能ですね。


「体感!ニッポン創世 神神の道をたどる〜出雲 日向 神秘と絶景の参詣路〜」
再放送があれば、ぜひ見てみてください。

【お知らせ】
下記のメールでご予約いただいて、三宮や元町のカフェにて対面鑑定しています。
ただ、コロナ関係で外出を控えていらっしゃる方にはzoom鑑定をお勧めしています。
その場合は画面でお顔を見ながらのお話になります。対面とほとんど変わりません。
遠慮なくいつでもお気軽にメールでお問い合わせください。

roxy.emiko@gmail.com
電話鑑定、メール鑑定もできます。詳細はメールにてお返事します。