何度かテレビで「なんにもしない人」の特集を見ました。
ご存知の方も多いと思いますが、その仕事は、なんにもしない人にツイッターでなんにもしなくていいから、一緒にカラオケに行って自分が歌うところを見ていてほしいとか、手料理を食べて欲しいとか、会議に出席して欲しいなど、思い思いの願いを依頼し、交通費だけお支払いする約束で来てもらうという形式です。
見ていると、依頼する人々は「なんにもしない人」に依頼することで、人に期待してしまう自分のことを、確認しているような気がしました。
彼のような、最初から期待する必要のない人をそばに置いて、自分がどれくらい肩の力を抜くことができるのか、いつも人に何を望み、そして期待外れだと嘆いているのか。
なんにもしない人への依頼は、そんなことを実体験するようなもののように感じました。
そして、依頼した人はみんな、なんにもしない彼と会って、とても楽しそうでした。
例えば、自分の目の前の人を、なんにもしない人と思って暮らしたら、もしその人が手拍子してくれたら感激だし、おいしい〜と言ってくれたら、嬉しくてニコニコしてしまうでしょ(笑)
期待って、願いまで到達せずにくすぶっている排気ガスみたいなもの。
どうせなら、もっとその気持ちに意識的になって、願うところまで昇華させて欲しいと思います。
期待は、どこかでそれは当たり前にもらえるものだと思ってるから、そうでなかったらがっかりしてしまうのです。
なんにもしない人は、この依頼を通し、様々な人に会い、
「自分はなんにもしていないのに、人から感謝されたり喜ばれたり、元気になったと言ってもらえて、なんにもしない自分でもこうしてここに居ていいんだなと思う」と話していました。
彼は彼で自分への期待を手放して、そのままの自分を「これでもいいんだよね」って確認しているようでした。
彼が、〇〇みたいな人が多いとか、〇〇に市場が感じられた、なんて、人のことや時代について語らずに、自分のことを確認していると知り、なんか素直にすごいなぁと思いました。
自分のことをこれでいいよって思うために、人は生きてるなぁと思います。
人が居てくれるってぜんぶ自分のためなんだよね。
なんにもしないのではなく、居てくれるだけでもうすべて整っているの。
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